プロボノシェアター2013&ダイアログパーティー
ダイジェストレポート

 

 
◆開催概要

2013年 2月 2日(土)

14:00-16:00 第1部:プロボノシェアター(参加者:210名)
16:10-16:50 希望者向け プロボノワーカー説明会(参加者:30名)

会場:東京ウィメンズプラザ・ホール

16:30-18:30 第2部:ダイアログパーティー(参加者:110名)
会場:Brasserie cafe Le Conte 〜ルコンテ〜


イベントの趣旨やプログラムの詳細はこちらをご覧ください。

【第1部:プロボノシェアター】

 立春前日の、異例のぽかぽか陽気の中、プロボノシェアター2013は東京・表参道にある、東京ウィメンズプラザホールで行われました。約240名の大きなホールが満席になりますように、とわくわくドキドキしながらスタッフ一丸となって進めて参り、とうとうこの本番の日を迎えることが出来たのです。

開演前には、今まで行った100以上のプロジェクトの振り返りとして、プロボノプロジェクトの成果物であるウェブサイトやパンフレットなどをスライドショーにて上映させていただきました。

いよいよ会場が暗くなり、プロボノシェアター開始。このイベントを開催するにあたってのスタッフの思いを述べさせて頂きました。
社会人によるスキルを使ったボランティア、「プロボノ」。プロボノプロジェクトを運営するサービスグラントでは、2005年に活動を開始以来現在まで、100以上のプロボノプロジェクトを通して、それぞれのNPOが立ち向う多くの社会課題に触れて来ました。実はとても身近なこれらの社会課題、もっとみんなへ伝えたい。今日は特にスタッフが思い入れの強い5つのテーマを物語形式でみなさまへシェアします。
それでは、本編のスタートです!

●社会的養護〜親の離婚や貧困・虐待で家族と暮らせない子どもたちがいます〜

 子どもは生まれてくる環境を選ぶことができません。
親の貧困、離婚、虐待などの理由で家庭で育てることができない場合、国や地方公共団体が養育する仕組みを「社会的養護」と言います。
 社会的養護を必要とする子どもの数は日本全国で45,000人、その内児童養護施設には約30,000人以上が暮らしていると言われています。

 そんな中社会的養護にまつわる問題解決を使命とし、活動している団体があります。
 1つめは、児童養護施設から社会へ巣立つ子どもたちへの自立支援を行う「ブリッジフォースマイル」
 2つめは、児童養護施設の児童など経済的な理由で公教育以外に学習機会が得られない子ども達に対し、学習支援を行う「3keys」
 3つめは、実際に児童養護施設や里親の元で生活していた方々が、自立してからも気軽に集える「日向ぼっこサロン」を運営する「日向ぼっこ」
 そして最後は、周囲の地域との連携しながら子どもたちを育てる先進的な取り組みを行う児童養護施設である「筑波愛児園」

 国や地方公共団体が養育する仕組みである「社会的養護」。しかし、子どものころに必要な支えや励まし、繋がりなどは、今の制度だけでは補えません。その子どもたちを支えるため、児童養護施設で働く職員やその地域の方々、ボランティアやNPOがいるのです。

※当日使用致しました、シナリオ全文はこちらからご覧ください。(PDFが開きます。)

●不妊〜男性にも増えている不妊。決して特別なことじゃない〜

 今や日本は「不妊治療大国」とも言われ、6組に1組のカップルが悩んでいると言われているという「不妊」。不妊の原因は、女性だと見なされがちですが、男性不妊と診断される方も増えているのが現状です。しかし、まだまだ不妊の問題は多くの人に、一部の特殊な人の、ネガティブな問題であると誤解されています。
 不妊は単なる事実であって、決して少数の特別な問題ではないのです。

 この事実を、そして届いていない当事者の声を多くの人に伝えよう、とセルフサポートフループとして立ち上がったFineというNPOがあります。

 Fineでは、正しい不妊の知識やイベントなどの情報の発信など、不妊体験者が本当に求めているものを提供しようと、日々活動しています。

 精神的にも、身体的にも、金銭的にも多くの負担がのしかかる不妊治療。「不妊」が、特別なことではなく単なる「事実」として社会に理解され、受け入れられていくように、そして不妊当事者が孤立しないように、多様性を認め合える社会を目指していくことが重要なのです。

※当日使用致しました、シナリオ全文はこちらからご覧ください。(PDFが開きます。)

●路上生活者〜若者・女性が増えてる?統計に載らない実態〜

 路上生活者の問題について、自分には関係ない、仕事をしようと思えばできるんじゃんないの?と思っていたり、また、年代も50代から60代ぐらいをイメージされていた方も多いかもしれません。
 しかし、職場でのいじめや病気による退職、親、家族との不仲、親の死がきっかけになって、考えたこともなかった路上生活に転落することがあります。
 また、家族や友人間の絆が弱くなっていることや、迷惑をかけたくないという気持ちが路上生活者問題の原因にあるのではないでしょうか。

 その中で、TENOHASIでは、炊き出しや夜回りといった支援だけではなく、路上脱出から安定した生活を築くまでのトータルな支援を行っています。

路上以外にも目に見えない「ホームレス」あるいは「ホームレス予備軍」は存在し、ホームレスの形態は多様化してきている現状があります。しかし、競争社会の中でがんばっている人たちは、自分たちのストレスが大きすぎて、はじき出された人たちに同情したり助けたりする余裕がなく、むしろ、努力しないからはじき出されたんだとこき下ろし、生活保護パッシングに荷担したりしてしまいます。
 年間3万もの自殺者と多くのホームレス状態の人を生み出しているこの社会に、私たちも生きているのです。そんな社会はいやだ、ホームレスは人ごとではないと思う人たちが集まってTENOHASIを作っているのです。

※当日使用致しました、シナリオ全文はこちらからご覧ください。(PDFが開きます。)

●労働問題〜1人で頑張りすぎていませんか?〜

 働く者にとって、避けては通れない労働問題。職場でのパワーハラスメントや過剰なサービス残業などに加え、有給休暇を取得できない、退職が難しいなどといった問題は、以前から社会問題として大きく取り上げられてきました。しかし、依然として数多くの労働者が苦しんでいるのです。
 特に、男性は相談することで自分の弱さを認めてしまうことになるために、相談することに躊躇してしまう方が多いの事実があります。

 労働相談センターでは、そんな現状に悩む多くの方から、労働問題に悩んでいる人からの電話相談に加え、メールと面談での相談に無料で応じています。2012年の相談件数は7775件であり、4年前から増加傾向にあります。

 労働相談センターは、誰にも話せなかった悩みを親身に聞くと同時に、解決へのヒントを一緒に見出し、少しでも背中を押せればという一心で活動しています。仕事はつらくて当たり前、という考えで悩み続けている人がたくさんいます。しかし、悩みに親身に耳を傾け、どう解決していくかの糸口を与えてくれる労働防止センターや国際ビフレンダーズ 東京自殺防止センターというNPOがあるのです。

※当日使用致しました、シナリオ全文はこちらからご覧ください。(PDFが開きます。)

●人権〜人権侵害から人々を救うために、国を動かすという戦略〜

 人権とは、全ての人間が生まれながらに持つ権利のこと。日本人にとっては持つことが当たり前に感じる“人権”ですが、日本でも“人権”という言葉が広がり始めてからまだ60年ほどしか経っていません。
 世界各国で活躍する人権NGOは正義感溢れる感情を胸に秘めながら、緻密な戦略で国を動かすまで戦い続けているのです。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチヒューマンライツ・ナウのような人権NGOは、フィリピンやビルマなど光があたりづらい人権侵害の現場に出向き、報告書を作成して世界中に公表することで、国民の被害を見過ごしている政府に圧力をかけ、国が動いてくれるまで粘り強く提言活動を続けます。その企業のビジネス戦略にも通じるような戦略的活動の積み重ねにより、人権侵害の状況を改善していくことが可能となるのです。

※当日使用致しました、シナリオ全文はこちらからご覧ください。(PDFが開きます。)

スタッフによる一言コメント

最後に、事務局スタッフの吉原・野泉・岩渕・岡本・曽根、事務局インターンの小澤・大沼、そして代表理事の嵯峨から、いままでの思いや感謝の気持ちをコメントさせていただきました。

【希望者向けプロボノワーカー説明会】

プロボノシェアター後に同会場にて、プロボノワーカー説明会を行いました。
プロボノシェアターに触発された方も多かったのか、30名以上の方にご参加いただきました!

【第2部:ダイアログパーティー】

 場所を、表参道交差点近くのLe Conteさんへ移しまして、ダイアログパーティーには110名以上が参加してくださいました。
 プロボノシェアターで感じた気づきをより参加者同士で深めてもらえるよう、初めは気になる5つの「テーマ別」、その後はNPOの人やプロボノワーカーの方々など、経験を共有したい人と話せるように4つの「ゾーン別」に分かれて、多くの方々とご交流いただきました。

 最後に、代表理事・嵯峨から締めの一言「NPOに関わることで、たくさんの知らなかったことと出会える。それはとても人生を豊かにできるのではないでしょうか。今日の気付きやこの出会いを次のアクションに繋げていければ幸いです。」 
 早速その後に、SNSでつながったり、ご飯に行きましょう、ここから一緒に協力していきましょう、と次のアクションへ繋がっている声がたくさん聞こえてきており、サービスグラントとしてはとても嬉しい限りです!

 多くの方々の協力で、このプロボノシェアター2013&ダイアログパーティーを開催することができました。このイベントを通して、社会課題を共有するだけではなく、自分でできることを見つけ、自立的な市民参加により、よりよい社会になっていく一助となれば幸いです。

プロボノシェアター2013Facebookページ

当日のプロボノシェアター2013の様子を、カメラマンの運営ボランティアとしてお手伝いいただいた柴田さまに撮影していただきました。
(柴田さまの会社のHPでもご紹介いただきました!)

サービスグラントのFacebookページにて当日のアルバムを作成いたしましたので、こちらからぜひご覧ください!

参加者の方のイベントレポート

プロボノシェアター2013の当日の様子を、参加者の方々に取り上げいただきました!

●ご参加いただきました、加藤たけしさまによる@Cafeブログレポート
@Cafe【イベントレポート】NPOが取り組む社会課題を物語形式でシェア!「プロボノシェアター 2013」で取り上げられた5つのテーマ

●テーマ「不妊」でご登壇いただいたNPO法人Fine理事長・松本さまのブログレポート
不妊の現状を伝えたら〜プロボノシェアター〜│NPO法人Fineスタッフブログ

参加者にとっても、登壇者にとっても、もちろんスタッフにとっても、
新たな気付きがあったイベントとすることができた、有意義なイベントとすることが出来ました!
関係者のみなさま、ありがとうございました。

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