山縣 玲子さん [マーケッター]

マーケティング会社に務めた後、現在はフリーランスとして活躍中の山縣さん。
サービスグラント関西では、NPO法人Homedoorのウェブサイト・リニューアルへマーケッターとして参加。「普段の仕事とプロボノの違いは?」などなど、気になる内容を語っていただきました。

まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

私はマーケティング会社に13年勤め、流通業界に携わってきました。売り場のコンセプトや、商品構成、販促などを考えるプランナーをしています。

お金をもらえるわけではないのに、どうしてプロボノというボランティア活動をしようと思ったのですか? プロジェクトを通しての実感はどうですか?

ひとつには、お金よりも自分のスキルを試したいという想いがありました。
いろんな会社の方が集まってくると聞いていたので、飲みながらの交流も面白いんですけど、仕事的なプロジェクトを通して交流もできたら面白いかな、と。また、NPOさんと接点を持ちたい、という想いもありました。

今はちょうど、私が担当した情報を届ける対象や、発信すべきメッセージをまとめる工程が終わって、コピーやデザインなど制作を担当するメンバーが頑張ってくれているところです。各々、メンバーには担うべき役割が決まっているので、今は、自分が担当した最初のマーケティングフェーズ時に話し合っていた内容が形になっていく段階なんですね。みんなが携わってくれて、一つの絵になっていく、それを見ているのは楽しいですね。

仕事との違いや、自分のアイデアと技術でアウトプットを出していく醍醐味というのはどう感じましたか?

サービスグラントの場合でも、仕事と同じように役割分担がハッキリしているし、成果物となるウェブサイトを作ってどれほどの効果があるのか・・・という出来具合を問われることは同じだと思います。ただ、ウェブサイトの制作を、企業が仕事として受けると、企業利益を優先し取り組むことが多くなりますが、そのしがらみから一旦解放されて取り組めるというのは楽しいですね。仕事とはまた違う愛着心も出てきますよ。

「会社の一員」とは異なるスタンスで、「自分」が前に出てやっている満足感は凄くありましたね。自分のアイデアと技術でアウトプットを出していく醍醐味はすごくあって、週末や平日の夜、日中のランチタイムを使っちゃうくらい(笑)それくらい、気持ちはだいぶ強くなっていたんだろうなって思います。責任範囲が明確な分、大変さを感じる時はありましたが、取り組む時間がオーバー気味になっても、苦痛には思わなかったです。

山縣さんにとってのプロボノとはどういうものでしたか? 今後どんな風になっていくといいというメッセージがあれば教えてください。

そうですね、単なる異業種交流会ではなく、ひとつのプロジェクトを通して交流できるのは心地がいいです。しんどい面はたくさんあるんですけど、みんなで作り上げている感があり、表面的な付き合いがあまりないのが凄く心地よく感じられましたので、良かったなと思いました。
私にとってのプロボノは、視野を広げる場。他の企業畑で育った人の取り組み方も見れるし、NPOの取り組み方も知れるし、プロボノのしくみも・・・。(笑) これからも、多くの人と接点をもってみたいです。


【支援先のご紹介】
※NPO法人Homedoor
『ホームレス状態を生み出さないニホンを目指す活動』を推進する団体で、現在は釜ヶ崎を中心とするホームレス・生活保護受給者の雇用創出と放置自転車問題を一気に解決する活動“HUBchari(ハブチャリ)”の事業化に取り組んでいます。

※この記事は、ソーシャルドリンクス尼崎でのインタビューをもとに作成しました。聞き手:尼崎市顧問 船木成記氏

 

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