小沢 奈津代さん [グラフィックデザイナー]

自分がやりたかった
「デザインを通して社会をよくする」
ということに
近づけるんじゃないかと思いました。

団体のパンフレットを作成することによって、自分がやりたかった「デザインを通して社会をよくする」ということに近づけるんじゃないかと思いました。

今はデザイン事務所で、通販番組のTVガイドとか、ファッションカタログのデザインをレギュラーでやっています。

一時期、働き方とか社内コミュニケーション、ワークライフバランステーマにした本を読みあさっていて、その中の一冊に駒崎さんの「働き方革命」という本があって、その巻末に「サービスグラント」の紹介とURLがあったので、気になってサイトを見たのがきっかけです。

元々、デザインを通して子ども達の生活環境とか家庭環境を良くしていきたいという想いがあったのですが、実際にどうやったらそれを実行できるかが分からずにいて、特に両親の離婚などによって子ども達の生活環境が悪くなって、子どもの食生活が悪化し、成長に悪影響を及ぼしたり、精神不安定になったり、というのをどうにかしたくて。。。

サービスグラントではそういった子ども達を支援するNPO団体の案件がいくつか事例にあったので、そういった団体のパンフレットを作成する事によって、自分がやりたかった「デザインを通して社会をよくする」ということに近づけるんじゃないかと思いました。

ふだんの自分の仕事と照らし合わせて考えることも結構ありました。

実際に参加のお誘いが来たプロジェクトの内容がちょうど、自分がやる気をかき立てられるような引きこもり支援団体のパンフレット作成だったので、ワクワクでしたね。

実際に、プロジェクトメンバーとの顔合わせがあってからのチームのコミュニケーションはというと、本当にチーム4人の年齢が近かったので、音楽やなんかの話でもわりと盛り上がったりして楽しかったです!あだ名とかを最初に皆で決めて呼び合ったりして、それがアンガージュマンチームの特徴だったようです(笑)。役割分担もそれぞれの分野に踏み込むことも無く、互いを尊重してできたんじゃないかと思います。

進行中に気づいたこととかビックリしたことといえば、プロボノに参加するのも、引きこもり支援団体を訪れるのも初めてだったので、色々知らない世界に触れることができました。特にインタビューの時に、ひきこもっている子どもの親御さんの話が重い話になればなるほど、話を聞く際に労力を要するし、共感しすぎると、自分も相手の感情のスパイラルに巻き込まれてしまう、というのか、何度かうっかりインタビュー中に泣きそうになってました(汗
 
あと、他のメンバーの仕事のやり方もそばで見れるので、ライターさんって言葉に対しての捉え方がそれぞれ違うから、それをまとめて文章にするのって大変だな、とか、マーケッターの方の資料がなかなかしっかりしてて凄いなとか、プロジェクトマネジャーの方は普通に仕事もしてるのに、プロジェクトのクライアントさんに連絡を頻繁にとったりして、時間の使い方が上手いんだろうなとか、普段の自分の仕事と照らし合わせて考えることも結構ありました。
 
プロジェクト中、メンバーの皆さんも普段会社で仕事を持っているわけなので、極力他のメンバーを待たせないように、という部分は気を使いました。制作が長期間になって、中弛みしてしまうとモチベーションが落ちては良くない!と思って、会社の仕事はなるべく効率的に終わらせるように意識して、週末も遊びたいから、平日の仕事後に家で作業したり。もちろん週末にたっぷり自分の世界で作業することもありました。

社会の動向に興味がある方にはぜひオススメしたいです。
自分のプラベートや生き方に対して、向き合うきっかけになるかもしれない。と思います。

この活動を社会の動向に興味がある方にはぜひオススメしたいです。
中々ニュースとか普段知ることがでいない事柄にたっぷり向き合うことができるので。

社会動向に興味がないデザイナーでも、自分の知らない世界を様々なNPO団体を通して知ることによって、自分の世界が広がるんじゃないかと思います。やっぱり、NPO団体って、社会にとって必要だから存在してるじゃないですか、社会をよくしていくために。

そういった団体の方々の熱意に触れることによって、ふだんの生活費稼ぎの仕事に対して少し思い直すことがあったりするんじゃないかと思います。

または制作プロジェクトに参加することによって、自分のプラベートや生き方に対して、向き合うきっかけになるかもしれない、と思います。


最後まで最初と同じような意識で仕事に取り組むことができました。 

同じスキルをビジネスとボランティアで使うことに関していえるのは、仕事はとにかく利益と納期を気にして仕事をしなきゃいけない。案件に対して疑問を呈する余地もない。
だけど、サービスグラントでのボランティアは最初に各NPO団体の活動内容と、依頼趣旨を事務局が精査しているので、自分の中で案件に対する矛盾が無くて、最後まで最初と同じような意識で仕事に取り組むことができました。

会社の仕事って中々利益を気にして、自分が疑問を感じる案件でも制作しなきゃいけない。でも本来仕事は社会を正常に回す為に存在するべきだから、サービスグラントの案件のように、依頼内容を精査してから制作する必要があるんじゃないかと考えさせられました。

サービスグラントに参加したことで、何か自分や周りに変化があったかといえば、特にはないかな。
強いて言うならクライアントさんが横須賀だったので、横須賀の友達にちょいちょい会いに行くことができた。それから、同世代のプロジェクトメンバー4人でちょっとした横須賀観光気分が楽しかった、とか。。。いや、マジメな回答としては、やっぱり知らない世界を知れるので、生活にちょっとした刺激が加わります。

あと、自分の仕事にいつもと違う視点から向き合うことができます。

同業種の似たような志を持った人達に出会えたのも嬉しかったです!

振り返ってサービスグラントって自分にとって一言で表すと、貴重な体験の宝庫でした。

引きこもり支援団体の実態を知ることができて、違う職業の人達と知り合えたし、まだまだ知らない世界と出会う可能性をサービスグラントは提供してくれるんじゃないかと期待してます。w

それから、プロジェクトに参加したことをきっかけにコミュニティーカレッジに講師として招かれる機会があったり、体験してみたかったファシリテーションの一環のアイスブレークができたり、海外のプロボノを実践している人達の話が聞けたり。同業種の似たような志を持った人達に出会えたのも嬉しかったです!

先日のタップルートファウンデーションの方が来日していた際に、あるボランティアの方は年に1回のペースで参加していると聞いて私もそれぐらいのペースでできたらいいなと。特定の関心分野は、相変わらずワークライフバランスとか、子どもの生活環境を良くするための団体さんの支援がしていきたいです。でもまったく自分の想像もつかないような世界をサポートするNPO団体の案件も受けてみたいですね。

【参加プロジェクト】

NPO法人アンガージュマン・よこすか
(パンフレット制作/09.07-10.03) 
印刷物サービスグラント
役割: グラフィックデザイナー

広告制作会社 勤務

 

その他のプロボノワーカーの声

  • “大人のための社会科見学”という表現がとても分かりやすいと思いました。
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  • 有償事業を行っているNPOだったので、参加を決めました。
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