【開催レポート】
地域の課題解決プロボノプロジェクト成果報告会
ここからはじまる町会・自治会イノベーション

2019年3月2日(金)、「平成30年度 地域の課題解決プロボノプロジェクト」の成果報告会を開催しました。平成29年度よりスタートした本プロジェクトは、地域の課題解決に積極的に取り組み、顔の見えるつながりづくり・幅広い住民が関わるまちづくりを目指している東京都の町会・自治会のみなさまを対象に活動基盤強化を支援しています。

当日は、町会・自治会の方、区市町村の関係者の方、まちづくりや地域の課題解決に関心を持つ方、プロジェクトに参加したプロボノワーカー等、多様な背景を持った約170名以上の方にご参加いただきました。プロジェクトに参加した方の生の声を届け、新しい町会・自治会支援の方法としての「プロボノ」について広く知っていただく機会となりました。

日時:2019年3月2日(土)13:00〜16:00
会場:東京ウィメンズプラザ ホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
主催:東京都
企画・運営:認定NPO法人サービスグラント



プログラム

▼地域の課題解決プロボノプロジェクトについて

▼【第1部】町会・自治会の課題解決に取り組む個別支援成果報告

▼【第2部】「プロボノワーカー」と一緒に取り組む伴走支援(町会・自治会のための情報発信講座)成果発表

▼【第3部】交流分科会


進行

広石 拓司氏

株式会社エンパブリック代表取締役
「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、地域・組織の人たちが知恵と力を持ち寄る場づくり、仕事づくりに取り組むためのツールと実践支援プログラムを開発・提供しています。

地域の課題解決プロボノプロジェクトについて

はじめに、「プロボノとは何か」について、そして合計で19の町会・自治会を支援した「平成30年度 地域の課題解決プロボノプロジェクト」の実施概要について紹介しました。(進行:認定NPO法人サービスグラント代表理事 嵯峨生馬)

また、本報告会の進行役 株式会社エンパブリック代表取締役 広石氏と
・いま、町会が置かれた状況やその課題とは何か?
・町会・自治会が活力を持つためのヒントは何か?
についてミニトークを行いました。

広石氏からは、「町を共有している」という感覚が広まれば、町会の見え方も変わってくるのでは、という問いかけがありました。

<平成30年度 地域の課題解決プロボノプロジェクト事例集(PDF: 1.67MB )>

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【第1部】町会・自治会の課題解決に取り組む個別支援成果報告

個別支援とは、「プロジェクト型支援」によって、プロボノチームが、支援先町会・自治会の運営基盤強化に役立つ具体的な成果物を提供するプログラムです。本年度は10団体に支援を行いました。
第1部では、その中から5団体に登壇いただき、プロボノプロジェクトの支援を受けた経験についてお話いただきました。

平成30年度 個別支援参加団体一覧(五十音順)

・紀尾井町町会(千代田区):ニーズ調査
・グリーンハイツ東青梅自治会(青梅市):業務棚卸しと業務改善提案
・公社西台住宅自治会(板橋区):ニーズ調査 ※
・栄町町会(練馬区):印刷物(団体紹介パンフレット) ※
・狭山自治会(東大和市):ニーズ調査
・館ヶ丘自治会(八王子市):ニーズ調査 ※
・東中野五丁目小滝町会(中野区):印刷物(団体紹介パンフレット)
・町田市町内会・自治会連合会(町田市):ウェブサイト(リニューアル提案) ※
・茂呂町会(板橋区):業務棚卸しと業務改善提案 ※
・薬王寺町町会(新宿区):ニーズ調査

  ※第1部にご登壇いただいた5団体です。

●公社西台住宅自治会(板橋区) 小林英子氏

高齢化の影響で自治会には若い役員がいません。自治会員も減っている中、この先、どうしたらいいかわからないという思いがありました。今回、ママボノ(註:育休中のママたちのプロボノチーム)と出会いエネルギーをいただきました。私たちの意識改革になったことが良かった。アンケートでは非会員の方から「自治会は大切」という声を聞くことができました。
「お手伝いならできる」という人がいることが分かったことも発見でした。これまで自治会員だけで行っていた年末のパトロールに参加を呼び掛けたところ、非自治会員の男性の方が参加されました。これから、成果物のアイデアを取り入れながらより良い自治会にするために取り組んでいきたいと思います。
(支援メニュー:ニーズ調査)

●栄町町会(練馬区) 山本小百合氏

町会加入率が下がっていることに危機感を持ち、町会紹介のパンフレットを作ろうということになりました。最初の話し合いでプロボノチームから「入会したい時にどこへアクセスしたらよいのかわかりません」と言われて目から鱗が落ちた思いでした。私たちがわかりやすくしているつもりでも、通じていないことがわかりました。
連絡先について見直す機会にもなり、パンフレットには電話番号やメールアドレスを載せることになりました。パンフレットを作ることによって、町会の活動内容が整理されました。プロボノの皆さんの客観的な目から思いよらない質問をいただくことも新鮮で楽しいやり取りになりました。
(支援メニュー:団体紹介パンフレット)

●館ヶ丘自治会(八王子市) 村上浩一氏

館ヶ丘団地はJR・京王線高尾駅にあるURの団地で、平均年齢は恐らく70歳を超えています。住民の50%以上が後期高齢者です。今年度は役員を一新し、新しい取り組みとして八王子市の町会自治会連合会にも参加しました。自分たちだけで満足してはいけないと考え、第三者の目での住民のニーズ調査を希望しました。
プロボノチームには、12月のキックオフから3月の成果報告会まで素晴らしい動きで感謝しています。これまでも課題ははっきりしていたが、第三者の目からよりはっきりしました。アンケートの集計には近隣の大学生の協力も得ることができました。八王子市やURからも注目された活動となりました。
(支援メニュー:ニーズ調査)

●町田市町内会・自治会連合会(町田市) 竹島 正氏

連合会のホームページの改修提案をお願いしました。プロボノチームが実施したアンケートの結果から、ホームページが活用されていないことがわかりました。非会員の方にアプローチしないと会員は増えず、なかなか広がりません。ホームページを魅力あるものにし、皆さんが閲覧することでアクセス数を増やしていくことが必要です。お祭りや盆踊りなどのイベントの情報を掲載し「いつ、どこでお祭りがある」という情報を伝えていきたいと思います。
また、参加について躊躇する方もいらっしゃるので、参加したい人を受け入れられるような楽しいイベントを広げていきたいと思っています。さらに世代を超えた交流が、組織を下支えすることになると考えているのでこれから取り組んでいきます。
(支援メニュー:ウェブサイトリニューアル提案)

●茂呂町会(板橋区) 大野泰彦氏

役員がパワフルに活躍している町会ですが、幹部役員は全員70歳以上、80歳以上の方もいらっしゃいます。「役員高齢化に伴う世代交代」という大きな課題がありました。世代交代のためには、まず新しい人に入ってもらわないといけません。そのために、今回のプロジェクトでは町会業務の棚卸しを行いました。プロボノチームは10回以上、役員や町会メンバー、住民の方にヒアリングを行い、その結果しっかりした成果物を納品していただきました。新しく町会に関わる方に、こういうことをやっている、とわかる資料ができました。
自分たちではやりたくても取り組めなかったことを実現できたのが大きな成果。成果物を今後どう活用するかという点は我々の課題として残っています。しっかりやれるようにしていきたいと思っています。
(支援メニュー:業務棚卸しと業務改善提案)

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【第2部】「プロボノワーカー」と一緒に取り組む伴走支援(町会・自治会のための情報発信講座)成果発表

伴走支援とは、先進事例をモデルに、目標とする成果物作成に町会・自治会のみなさまに臨んでいただくプログラムです。成果物作成にあたっては、プロボノワーカーが、課題解決に伴走し、サポートを行いました。
本年度は参加した9団体のうち、3団体に登壇いただき、成果物であるホームページ、または、Facebookの制作に取り組んだ経験についてお話いただきました。

平成30年度 伴走支援参加団体一覧(五十音順)

・池袋本町中央町会(豊島区):Facebook立ち上げ
・加賀五四自治会(板橋区):Facebook立ち上げ ※
・上引田町内会(福生市):ホームページ作成
・鷹番1・2丁目町会(目黒区):Facebook立ち上げ ※
・東郷町会(中野区):ホームページ作成 ※
・東元町一丁目自治会(国分寺市):ホームページ作成
・プラウドシティ梅島自治会(足立区):ホームページ作成
・南田園二丁目町会(あきる野市):ホームページ作成
・牟礼中町会(三鷹市):Facebook立ち上げ

  ※第2部にご登壇いただいた3団体です。

●加賀五四自治会(板橋区) 竹澤喜孝氏

江戸時代に加賀藩前田家の広大な下屋敷があった町にある自治会です。名前にある五四は、米軍進駐軍の占領下での管理番号54が由来です。石神井川沿いの桜並木が美しく、板橋区でも1,2を争う新しい住民が増えている町です。
若い方に情報を届けたいと思い、今回はFacebookに取り組みました。当初は、役員会で反対されましたが、何とか承認を得て昨日(3月1日)から公開できることとなりました。講座ではいろいろな町会との交流の機会となり有意義な機会となりました。
(Facebook立ち上げ)

●鷹番1・2丁目町会(目黒区) 山本瑩子氏

目黒区で世帯数が三番目に大きい町会です。町会に関心を持たない方が多く、ワンルームマンションもあります。広い土地に住んでいた方が高齢化で売却すると数軒の家が建ち、若い方が多く住み始めています。そういう方たちに町会を知ってもらうためにどうしたらいいかを考えてきました。情報発信のために、最初はホームページを作ることにしたのですが、町会の役員から承認が得られず、Facebookを立ち上げることにしました。
少しずつ広がっていけばよいと考えています。Facebookはスマートフォンで気軽に見ることができる利点も感じています。立ち上げてよかったと思っています。
(Facebook立ち上げ)

●東郷町会(中野区) 熊谷英男氏

若い人や単身の高齢者は回覧板を回すことは難しいです。ホームページを通して町会の情報を若い世代に知ってほしいと思って講座に参加しました。地域の安心・安全、町会のいろいろな活動を通して参加を促し、町会にかかわってほしいと願っています。
ホームページでは、ラジオ体操や納涼祭など町会の行事を紹介していこう、写真をどんどん掲載しようと考えています。ホームページを活用しながら情報を発信し、参加を呼び掛けていきます。次の世代の認知を得たい、また、ホームページを触れる人に声かけをしていきたいと思います。
(ホームページ作成)

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【第3部】交流分科会

プロジェクトに参加した町会・自治会に、参加者が直接質問することができる場として、4つのグループに分かれ、20分ごとの入替え制で「交流分科会」を実施しました。
各会開始後、担当のスタッフが会場から質問を受け付け、その質問に対して団体の方に回答いただくかたちで進行しました。

1.情報発信 加賀五四自治会
栄町町会
東郷町会
東元町一丁目自治会
プラウドシティ梅島自治会
町田市町内会・自治会連合会
2.ニーズ調査 紀尾井町町会
公社西台住宅自治会
狭山自治会
3.業務改善 グリーンサイド東青梅自治会
茂呂町会
4.ニーズ調査 館ヶ丘自治会
薬王寺町町会

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