NPO法人暮らしづくりネットワーク北芝 [ウェブサイト]

写真:団体の活動拠点を利用して、市民の小規模なコミュニティビジネスも応援しています。子どもの居場所にもなっているコンテナを利用した駄菓子屋さん「楽駄屋(らくだや)」の前で、プロジェクト担当の尼野さんとチームメンバー。
http://www.kitashiba.org/
NPOのニーズ
らいとぴあ21(箕面市立萱野中央人権文化センター)の指定管理が始まって以降、組織規模が拡大し、職員や事業の数が増え、それにともない、発信する情報量も相当なものになっていました。特にWEBに関して、各ブログで情報が重なっていたり、ホームページが見づらい、「誰に」「何を」伝えたいのか等、整理できていないという課題がありました。今一度地域を見つめ直し、サービスやイベントの各種事業情報、暮らしづくりネットワーク北芝の全体像を分かりやすく伝えるため、ウェブサイトリニューアルを通じた情報発信基盤の強化を期待していました。
チームの取り組み
まず暮らしづくりネットワーク北芝に関係する対象者からヒアリングを実施して、ステークホルダーを明確にする作業から始めました。この団体の魅力は非常に多く、特に【地域の面白さ】、【子供の支援】、【食】、【人のあたたかさ】、【チャレンジ精神】については関わりのあった方は内外問わず、地域の強みだと認識されていました。しかし、ホームページについて尋ねると、魅力を伝えきれておらず、また団体そのものがどういったものかを外部で理解している人はほとんどいませんでした。そこで、1つ目は、来訪者のターゲットを明確化してコンテンツの再設定で、誰に対してのページなのかを明確にしました。2つ目は、活動内容をわかり易くする。特に、イキイキとした活動内容を人・文化・歴史なども含めて魅力を伝えるようにまとめ直しました。3つ目は、タイムリーな情報提供です。お知らせやインフォメーションを設けて、またブログと連携することで、更新をしやすく考えました。そして情報を集約していくことと同時に、活動の姿を写真で表現することで、ビジュアルでのわかり易さも実現できました。
成果
ウェブサイトリニューアル後は、情報更新がしやすくなったことにより、タイムリーに情報提供ができるようになり、アクセス数が1.5倍〜1.8倍に増えました。またケーブルテレビの取材、NHKから等の各種メディアからの問い合わせもあり、視察依頼についても増加し、いずれも内容をよく読んでくれている印象です。地域での認知度も上がってきて、モーニングなど食事を中心としたサービス事業をしているNICOでは新しいお客さんも増えました。スタッフからの評判も良く、尼野さんの手書きの絵の効果もあって、「北芝としてのほっこりした統一感が出ている」と評価いただいています。
このリニューアルで課題にもあった、一緒に活動してくれる人が増えていくことについては、このホームページから、活動を理解してくれる人との出会いが生まれて、さらに『この事業を一緒にやりたい!』という声があがることを期待しています。
NPOの声
NPO法人暮らしづくりネットワーク北芝
広報担当 尼野三絵さん
「ウェブサイトのリニューアル」と言ってしまうと簡単ですが、当法人にとってこのプロジェクトはとても貴重なものでした。
ずっと「ウェブサイトを見ても何をやっている団体なのかよくわからない」と言われてきましたが、そもそもなぜそのような状態になるのか、というところから理解できたことが今後もウェブサイトを運営していく上で非常に重要なプロセスだったと実感しています。
プロボノチームのみなさんから忌憚ないご意見をいただき、自らに問いながら答えを出していく作業はなかなか大変ではありましたが、クリエイティブで真剣な議論はとても前向きで有意義なものでした。
リニューアル後は見やすくなった、という声もあり、問い合わせも増えています。
また職員の中から、ウェブサイトの情報を読み返す事で組織の歴史やビジョンを再認識することができた、という声もあります。
今後もたくさんの情報量をコントロールすることに苦労はあると思いますが、ウェブサイトという安定した基盤があることが、ひとつの柱になっていくと思っています。
チームメンバー
- プロジェクトマネジャー うっちーさんさん
- マーケッター ゆかりんさん
- マーケッター ひらけんさん
- コピーライター よんよんさん
- 情報アーキテクト(IA) こっしーさんさん