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ルンアルン(事業計画立案/ウェブサイト制作など)

 

 

 

プロボノと歩んだ5年間。
「味方がいる」という実感が活動の推進力に

 

ルンアルン 斉藤

一般社団法人 ルンアルン 代表理事 斉藤 容子さん


支援先団体:一般社団法人 ルンアルン
プロジェクトの種類:事業計画立案(2021年度 ママボノ自主)/ウェブサイト制作(2023年度 自主長期チーム型プロボノ)/チラシ作成(2025年度GRANT)/企業プロボノ(2025年度富国生命保険相互会社 プロボノ研修)

 

始まりは、「何に困っているか」の整理から

一般社団法人ルンアルンでは、東京・武蔵野三鷹エリアを拠点に、精神疾患や障害を持つ方々の就労支援を行っています。
2021年の「ママボノ(育休中や離職中などのママが行うプロボノ)」による事業計画立案の支援を皮切りに、ウェブサイトリニューアル、企業向けリーフレット作成、動画制作など、計4つのプロジェクトを通じてプロボノと協働しました。

私たちがプロボノ支援を最初に受けた際、最も大きな壁は「自分たちの困りごとをどうプロジェクトとして定義するか」という点でした。日々の活動の中で漠然とした課題感はあっても、それをどのようなポイントで改善すれば効果が生まれるのか、そその整理が当初はとても難しく感じました。サービスグラントの事務局担当と相談し、まずは「認知度を広げる」という大きなテーマから、具体的な支援メニューを切り出していきました。
2021年に取り組んだ中長期の事業計画立案では、ママボノのメンバーとともに、単に計画を作るだけでなく、自分たちが何を大事にするのかという指針を整理することができました。

▲ママボノチームのミーティングの様子

 

「外からの目」が教えてくれた、ルンアルンの真の強み

プロボノチームとの協働で驚いたのは、自分たちでは気づかなかった「団体の強み」を可視化してもらえたことです。私たちは自分たちの活動をマイルドなものだと思っていましたが、プロボノワーカーさんからは「すごく熱い活動をしている」と言われ、それが団体の特色であることを認識しました。
福祉業界の中だけで通用する言葉や感覚を、業界の外の人であるプロボノワーカーの人たちにも伝わる言葉に翻訳し、説明していくことは決して楽とは言いません。しかし、丁寧に対話を尽くして説明し、自分たちの考えを掘り下げてもらったことで、誰に向けて、どのような価値を発信すべきかといった指針が明確になりました。

 

▲事業計画立案プロジェクト最終提案資料の一部

 

 

ウェブサイト刷新がもたらした「初めての場所」への安心感

ウェブサイトのリニューアルプロジェクトにおいても、この成果が活きてきました。
支援を必要としている方や、ご紹介をいただく関係機関の方々にとって、ホームページは大切な情報収集の場です。リニューアル後は、「ホームページを見ました」という声が明らかに増え、情報が届いている実感を強く持てるようになりました。

リニューアルにあたって特にこだわったのは、利用を検討されている方の緊張を和らげることでした。初めて私たちの場所を訪れる方は、強い不安を抱えていらっしゃいます。そこで、事前にスタッフの顔が見える「スタッフ紹介」を充実させ、駅から道順を写真とテキストで丁寧に説明するページを設けました。
「スタッフの顔がわかったので、安心していけました」「道案内を見て迷わず来られました」といった具体的な反応をいただけるようになりました。
企業プロボノのプロジェクトでは、これらに加えて紹介動画を作ったり、SNSでの発信も整理していただき、さらに情報を充実させることが出来ました。情報の質の向上が、利用者さんの第一歩を後押しする大きな力となっています。

▲ウェブサイトリニューアルのプロジェクトでは、2日にわたってメンバーが訪れ、サイトの構成について提案

 

 

プロジェクト終了後も続く、心強い関係

プロボノプロジェクトが終わっても、その後に続く「つながり」を得られています。
ウェブサイトを担当してくださったワーカーさんは、ウェブサイトが納品・公開された後も「更新するうえで難しいところがあればいつでも声をかけてください」と言ってくださり、今も相談に乗っていただいています。
 日々の「お知らせ」の更新などは自分たちでできるように教えていただきつつ、今回の動画の組み込みや大掛かりなページ追加が必要な際には、遠慮なくご相談できる関係が続いています。こうした「知見のある人にいつでも相談できる」という状態は、ITスキルの乏しい私たちにとっての安心感となっています。

 

「孤独」ではない。応援してくれている人が外にもいるという自信

福祉の仕事をしていると、時として孤独感のようなものを感じることがあります。しかし、全く異なる業界で活躍するプロの方々が、自分たちの活動に関心を持ち、一生懸命に伴走してくれたという体験は、団体自体の「自己肯定感」を大きく引き上げてくれました。

「こんなに多くの人たちが応援してくれているんだ」という実感は、スタッフのモチベーションとなり、「もっと頑張ろう」という通常の活動への意欲にも繋がっています。

日常の支援業務の中で、プロボノチームと向き合う「宿題」をこなす時間は、楽というわけではありません。しかし、それは団体が将来に向けて成長するために、避けては通れない必要な時間です。「GRANT」で支援してもらったパンフレット制作のプロジェクトも、考えることが多くて大変でしたが、色々と学ばせてもらって、とても面白い時間でした。
プロジェクトの進め方で悩んだとき「社会参加オープナー」の方に相談させてもらって次に進めたということもありました。

自分たちでできると思っていてもなかなか手がつけられてない事って、どんな団体でもあるかとは思うのですが、助けになりたいと思ってくれている方がいて、お願いすればいい。力を借りて、協力を仰ぎながらやっていける。プロボノの力を借りるようになってから5年になりますが、プロボノワーカーさんのことを「一緒にプロジェクトを進めるチーム」みたいに私は感じています。

▲完成したウェブサイトの一部

 


 

➡ルンアルンのウェブサイトはこちら