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聴覚障害者教育福祉協会(ウェブサイトリニューアル設計)

理解しやすく信頼感が高まる情報発信を目指して

 

 

支援先団体:公益財団法人 聴覚障害者教育福祉協会
プロジェクトの種類:ウェブサイトリニューアル設計

※本記事は、当時のプロジェクトに参加したプロボノチームが支援先団体に向けて行ったオンラインインタビュー(2023年6月)を元に作成しました。

 


 

 

プロジェクト当時の活動内容

 

聴覚障害者の教育を支え、共に歩むための情報発信

 
創立から92年を数え、公益財団法人として認可されて12年目を迎え、聾学校を中心とした聴覚障害教育を側面から支援をしている協会です。日本各地の方々から支援を受けながら、聴覚障害者教育と福祉の向上を目指し、活動しています。
聴覚障害児/者やそのご家族、支援者や潜在的ボランティア、そして一般の方々に、協会の事業や実績、活動の様子や成果をわかりやすく紹介するために、当時のウェブサイトを発展的にリニューアルし、「閲覧者にとって理解しやすく信頼感が高まる情報発信を行う」ことで、寄付や、支援者・協働パートナーによる聴覚障害児/者の特性や個性、能力に即した支援の輪を広げ、聴覚障害者が誇りをもって働き、安心して暮らせる社会の実現を、より推進したいと考えていました。

 

活動内容を多くの方に知っていただくために

 

プロジェクトでは、協会の活動の魅力を伝えるため、まずはじめに、多岐に渡る事業の活動や成果の整理を行いました。そして、現行ウェブサイトのアクセス解析やサイト構造の分析、課題点の確認、そして協会関係者の方々へのヒアリングを実施し、新ウェブサイト構築の方向性を定めました。ウェブサイト閲覧者のカスタマージャーニーの策定 (協会の事業を理解し、協会への問い合せ、寄付やボランティア参加等へのアクションにつながる一連の流れ)、掲載内容の構成(ワイヤーフレーム)を作成し、新ウェブサイトの構造設計、主要ページのキャッチコピーの作成、サイトのターゲットやコンセプトに合わせたクリエイティブ案の作成を行いました。プロジェクト中、「様々な職業の方々が、プロボノの活動を通じて協会のことを知り、よりよい情報発信のために真摯に向き合ってくださった。」とのコメントを協会さんから頂きました。

 

皆で一緒に考えた、クリエイティブやキャッチコピー

 

成果物のウェブサイトリニューアルの設計書には、ウェブサイト制作会社に依頼するにあたって必要となる資料(コンセプト、サイトマップ、ワイヤーフレーム、クリエイティブ案、キャッチコピー案など)で構成しました。また、予め設定した予算の範囲内で実現できる規模感の提案、構築後のウェブサイト運用方法についても、現状からの改善提案を行いました。新しいキャッチコピー案やクリエイティブ案は、協会の方々からの意見をいただきながら、プロボノチームと一緒に検討し、より親しみやすく温かいものとなりました。

 
リニューアル後の聴覚障害者教育福祉協会のウェブサイトはこちら
聴覚障害者教育福祉協会のプロジェクトの様子はこちら

プロジェクトのその後(支援先団体からの声)

 

ウェブサイトのリニューアル後、お問い合わせが増えました

プロジェクトの成果物のリニューアル設計書をもとにホームページ制作会社に制作を依頼し、2022年6月にウェブサイトがリニューアル公開されました。

 

鑑賞サポート付きの音楽会や字幕付きの邦画、絵画や合奏のコンクールなどさまざまな情報を発信している

 

聴覚障害児/者やそのご家族、関係者の方々から、ウェブサイトが明るく見やすくなった、更新も頻繁に行われ新しい情報を見ることが出来る、協会の方針も明確に伝わり、どこにどの情報があるのかわかりやすい、との評価をいただいています。ウェブサイトに掲載されている関連書籍一覧を見た方から書籍のお申し込みがあったり、大人 (成人) の聴覚障害の方から、生活や会社でのお困り事の相談が寄せられたりと、ウェブサイトを見て問い合わせをした、という方が増えてきています。

また、過去の寄付のご協力者が、リニューアルされたウェブサイトを見て改めて寄付をしてくださったりと、ウェブサイトリニューアルの効果により、昨年は例年より多くの寄付のご協力をいただくことが出来ました。クラウドファンディングのお知らせをウェブサイトで行ったところ、目標額には至りませんでしたが、寄付をしてくださる方が想定以上に多く、活動の運営資金として役立てることが出来ました。
このような情報をウェブサイトに掲載してほしい、というご要望もいただくようになりましたが、そのための運用費用や運用方法を改めて検討する必要も出てきました。2025年にデフリンピックが東京で開催されますので、協会のウェブサイトでも、聴覚障害児/者やそのご家族、関係者の方々に役立つ情報をどんどん掲載したいと考えています。ウェブサイトを通じて、より一層、共に歩むための情報発信を目指していきます。

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