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視覚障害者パソコンアシストネットワーク (SPAN)(クラウドファンディング)

クラウドファンディング目標達成。神戸での講座開催で関西とも繋がりが!

 

 

視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN)
プロジェクトの種類:クラウドファンディング
実施期間・エリア:2018年6~9月(東京)

 

本記事は、当時のプロジェクトに参加したプロボノチームが支援先団体「視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN)」に向けて行ったオンラインインタビュー(2020年12月1日・Zoomにて実施)を元に作成しました。


 

視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN) 理事長 北神あきらさん(写真上左)、助川純子さん(写真上右)

 

プロジェクト当時の活動内容

 

ICT講習を通じて視覚障害者が生涯を通して学べる場を提供

 

視覚障害者パソコンアシストネットワーク(以下、SPAN)は、視覚障害者の方のパソコン利用の促進を目的に、パソコンやスマートフォン、タブレット端末、スマートスピーカーなどのICT機器を中心とした講習等の様々な支援を行っている団体です。

 

他の障害に比べ遅れている視覚障害者の就労状況を改善するため、ICT講習を中心に支援事業を展開し、企業や関連団体と連携しながら、視覚障害者が生涯を通して学べる場を提供し続けていくことを目標としています。

 

 

“活動資金の不足”解決のためにクラウドファンディングにチャレンジ

 

SPANでは、活動の中で特に力を入れている「視覚障害者(在職者/求職者)向け講座」において、“活動資金の不足”という課題を抱えていました。一人でも多くの視覚障害者が無料で参加できるように、個人からも寄付金を集めていますが、支援の輪がなかなか広がらず、同じ支援者に何回も支援をお願いしている状況でした。東京開催の講座に参加できない視覚障害者のために、これまで仙台と札幌でも講座を開催しており、次回(2019年)は神戸で開催予定でしたが、やはり資金集めに苦労することが予想されていました。

 

そこで、幅広い支援者から資金を得る、そして、視覚障害者の就労促進に対する世間の関心を高めることを目的に、神戸での職業講習を対象としたクラウドファンディングを実行することとなりましたが、クラウドファンディングについての知見に乏しく、より効果的な企画書づくりの支援を必要としていました。

 

 

クラウドファンディングの企画書を作成

 

今回のプロジェクトで、チームは、2019年1~3月に神戸市で新たに展開する職業講習を実施するための、クラウドファンディング企画書を作成しました。

 

プロジェクトでは、まず、活動現場(各種講座、会員同士の集まりの場)を見学し、関係者(団体内部の講師・会員、視覚障害者支援団体の関係者など)へのヒアリングにより、団体の活動内容に対する理解を深めました。

 

並行して、クラウドファンディング事業者候補の調査・比較検討を行い、今回のプロジェクトに相応しいとチームが考える事業者を選定して、団体に提案。その後、選定した事業者を念頭に、クラウドファンディングの企画(アピール内容、調達金額、お礼など)を検討して、団体に提案しました。

 

クラウドファンディング事業者提案では、3事業者5プランを対象に、11項目(金額調達タイプ、掲載プロジェクトタイプ、手数料、サポート体制など)で調査・比較検討し、チームとして「GoodMorning by CAMPFIRE(現GoodMorning、Campfireの社会課題向けプラン)」を推奨。その後の団体側の検討で、正式に採択されました。

 

クラウドファンディング企画提案では、目標金額、ターゲット、リターン、アピール内容に加えて、プロジェクト終了後に必要となる対応や留意点についても検討・整理して提案。クラウドファンディング立上げはもちろん、その後の目標達成に向けた団体側の行動を後押ししました。

 

SPANのプロジェクトの様子はこちら

 

 

プロジェクトのその後(支援先団体からの声)

 

目標金額を達成! 関西での認知度向上も

 

チームの提案内容を基に、団体側にて、「GoodMorning by Campfire」でのクラウドファンディングを立ち上げ、50人から計42万円の支援を獲得しました。このほかに現金や振込による寄付と合わせて、目標である70万円を達成することができました。おかげさまで2019年1~3月にかけて、計3回の講習を神戸で開催し、延べ41名が受講しました。

 

神戸での講座開催は、関西における団体の認知度向上にも影響しており、関西在住の人との繋がり、連携や交流が強くなったと感じています。やはり、リアルな場で会えるのは大きいです。団体が開催しているオンライン講座には、関西から参加する受講者も見られるようになりました。

 

プロジェクトとその後のクラウドファンディングを通じて、団体内部での資金調達に対する意識が高まりました。色々な資金調達の機会を見つけては、「試しにやってみよう」という勢いが見えます。団体の中でも、何かあれば手伝おうという人は増えていると感じます。

 

このプロジェクトを通して、「目的を定めて寄付を募る」ことの大事さを、また、今回のクラウドファンディングでは、寄付者の約3分の1が新規の支援者であり、新しい関係を築く良いきっかけになることを学びました。

 

 

新しい資金調達手法の実践に繋げていきます

 

現在の団体収入は、講座の参加費、職業訓練の受託費、そして個人からの寄付です。寄付はホームページで呼びかけるとともに、繋がりのある方にメールを送ってお願いしています。

 

今年はコロナ禍対応もあり、助成金の申請に追われています。また、活動に参加している会員はまだ少なくマンパワーが不足しています。新たに活動に参加してくれる人を見つけられていないのが現状です。

 

既存の寄付の集め方だけでは、やはりダメだと感じています。団体内部で資金調達への意識が高まっている中で、実際に新しい調達手法を実践していく必要性を感じているところです。とは言っても、自分たちだけでのクラウドファンディングは、まだ出来ていません。魅力的なページを作成したり、適切なリターンを考えたり、というのはやはり大変なことと感じています。

 

色々と課題は抱えているものの、プロジェクト終了から約2年後の今回のインタビューを機に、また何かやってみようという意識になりました。

 

 

インタビュー後記(プロボノチーム)

 

今の世の中の状況下で、団体活動を継続するのは、大変なことと思います。そんな中でも、プロボノプロジェクトの成果も生かして、目の前の課題に前向きに取り組もうとされている話を伺うことができ、嬉しいインタビューとなりました。

 

画面越しとは言え、久々にお会いでき、嬉しかったです! プロジェクト終了後、良かった事だけではなく、現在の課題もお伺いでき、またご一緒に解決していきたい気持ちになりました。本当に貴重な機会をありがとうございました。

 

プロボノチーム 二階堂さん、横田さん、吉原さん

 

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