NPO法人アクセスー共生社会を生きる地球市民の会 [事業計画立案]

日本とアジアの市民の相互交流を進め、貧困のない平和なアジアをつくりあげることを目的に、1988年創設、00年NPO法人に。フィリピンの都市貧困地区3ヵ所と農漁村貧困地区2ヵ所において、貧しい女性や子ども、青年を主な対象とした教育支援、保健衛生、生計支援、青年育成など多様な事業を展開。また、日本では教育機関やイベントへの講師派遣、フェアトレード商品の販売や啓発活動などを実施。日本・フィリピンの共同事業として、スタディツアーも実施しています。

http://www.page.sannet.ne.jp/acce/

NPOのニーズ

これまでにも組織では3カ年単位の「事業計画」を策定していましたが、また新たな事業計画を検討するにあたって外部からの支援を必要としていました。
特にアクセスさんが求めていたポイントは下記の4つがありました。
・「事業計画」の妥当性を素直に客観的な視点で検証する
・会員・支援者の継続と拡大目標の達成を支援する
・組織ミッションを実現するため、組織活動の継続性を担保する
・リスクを勘案しBCP的要素も付加した計画を検討する
・アクセスの活動の魅力を広くわかりやすく伝え、支援者、活動者、仲間を増やす
(注 BCP: 事業継続計画 )

チームの取り組み

前半の現状把握フェーズにて主要スタッフの聞き取りなどから明確となった上記のようなアクセスさんのニーズに対して、チーム内で担当をわけ、外部環境の調査や、類似団体の活動調査を進め、団体への客観的な理解を進めながら、以下のような提案を行いました。
・会員増と中期的な目標、方策の設定
・限られたリソースの中、多忙かつ、対外影響力の大きい事務局長の行動の時間分析
・事務局内の業務分析を経て、スタディーツアー参加者から主に構成される大学生ボランティアのみならず、卒業後にも事務局の補佐をする、社会人ボランティアチームの編成の提案
・「アクセス」について、1分でわかる図解を日英語で作成し提供

NPOの声

NPO法人アクセスー共生社会をめざす地球市民の会
野田沙良事務局長
今回のプロボノでは、私たちの団体を客観的視点から分析してもらうことにより、自分たちでは気づくことができない、当たり前すぎて問題視できてこなかった点を明らかにすることができたことが、最大の成果でした。

特に今回、協力いただいた最大のポイントは、会員・支援者の継続・拡大目標をどのように設定し、どのように達成していくか、という点でした。具体的には、過去の会員数の伸びを分析していただき、それに基づいて拡大目標を設定し、その目標を達成するための計画作りのプロセスに関するさまざまなアドバイスをもらうことができました。
 チームメンバーから提案いただいた事業計画案の骨子をベースに、日々の業務を少しずつ見直したことで、結果、2013年度は1年で91名の新規会員獲得を達成することができました。特に力を入れてきた、奨学金サポーターの獲得に関しては、どういった経緯でサポーターになってくださったのかという理由別の分析もできるようになりました。日々の業務の中で「分析をする」ということはなかなか手間がかかり後回しにしがちですが、「計画実施後に成果を分析して達成度を図り、次に生かしていく」、というこれまでなかなかできていなかったことに気づかせてもらえたのは、大きな収穫でした。

さらに、組織活動の継続性を担保するという観点でご提案頂いた社会人ボランティアチームの編成についても今春から取り組み始め、社会人の英日翻訳ボランティアが組織されて、大きな力になりつつあります。20歳代から、60歳代の男女計13名が社会人翻訳ボランティアとして関わって下さっています。この社会人英日翻訳ボランティアの方々の募集をする際には、サービスグラントさんが行っている「プロボノ説明会」の仕組みを参考にさせていただきました。
おかげさまで、予想以上に早いスピードでメンバーが増えており、驚いています。この翻訳ボランティアさんに翻訳していただくのは、フィリピンの奨学生たちが、サポーターにあてた手紙です。
子どもたちの手作りの手紙からは、フィリピンの様子や、サポーターへの感謝の気持ちが伝わってきてフィリピンを支援対象としているアクセスにとって強力なコンテンツとなります。この手紙を訳す作業を通じて、フィリピンや子どもたちへの関心が深まり、ボランティアの方もいずれはサポーターになってくれればと願っています。

また、事務局長の私の業務分析をしていただいたことも、とても役立ちました。自分がどの仕事にどれだけの仕事を割いているのか自分でも把握できておらず、俯瞰的に業務を把握して判断するというこができないまま、仕事に追われている傾向があったことに気づかされました。そうした客観的視点を取り入れたことで、少し立ち止まって自分の働き方を見つめなおすことができるようになりました。
プロボノが終わった後は、自ら事務局の年間業務スケジュールを作成し、繁忙期と通常期の判別が明確にできるようになりました。
現在はその年間業務スケジュールに基づき、新しい事業を取り入れるタイミングを決めたりできるようになり、ずいぶん効率化が進みました。

事務局では、ボランティアに対する初動研修のオリエンテーションで、アクセスとは何か1分間で説明してみよう、ということをするのですが、この時に、プロボノチームで作って下さった図が参考になっています。

さらに、プロボノのメンバーの方から紹介いただいた、別のNPOさんが行われている資金調達の方法(年2回のバザーを全てボランティアで自主的、自律的に継続して実施し、その資金をもとにアジアの国に学校を建設している)が大変参考になり、今後の資金調達の方法についても示唆がありました。

今後の課題は、会員や入会、退会の名簿データベースを活用し、新会員になるまでの働きかけ方を対象によって最適に変えていければ良いな、とまた新たな課題について考えています。

チームメンバー

その他の実績

  • なかなか出会えない企業人の生の声をいただき着実な一歩を踏み出しました
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  • 活動を見直す機会を得て、もっと自信が持てるようになりました。
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  • タイムリーに情報提供ができるようになり、アクセス数が増えました
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  • 怪訝そうだった担当者の声のトーンが、変わっていくのが分かりました。
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