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クラブ123荻窪

次に「来る」地域スポーツを新規事業に。アルティメットとダーツで部活動を受託

 

 

 

 

支援先団体:クラブ123荻窪
プロジェクトの種類:マーケティング基礎調査

※本記事は、当時のプロジェクトに参加したプロボノチームが支援先団体に向けて行ったインタビュー(2023年6月)を元に作成しました。

 

 


 

 

プロジェクト当時の活動内容

 

多角的な分析結果をもとに、新規スポーツ事業を提案

 

杉並区の地域住民により運営されている「クラブ123荻窪」。総合型地域スポーツクラブとして、区内の体育館や集会所などの施設を利用しながら、メイン事業のチアリーディングをはじめ、ヨガやカーリング、ウォーキングやゴールボールなど数多くのスポーツ教室を展開しています。
今後の目標は、より地域に開かれたクラブとなるべく、専用のクラブハウスを持つこと。そのためには、チアリーディングの他にも収益源となる事業を増やしたいところですが、時代の流れや地域のニーズを捉えきれず事業戦略が描けていませんでした。
プロボノチームは、経済産業省やスポーツ庁、杉並区、民間の研究機関などのさまざまな資料をもとに、スポーツ市場全体のマクロ環境分析を行う一方で、クラブ123荻窪の市場・顧客や競合の状況などのミクロ環境分析を実施。さらにSWOT分析を行い、団体の強みや弱み、今後の機会や脅威をまとめていきました。
こうした多角的な分析結果から、次に「来る」地域スポーツを導きだし、アルティメット(※注釈)やスケートボードなど話題性や目新しさを重視した種目を団体の新規事業の候補として提案しました。
※アルティメット:7人のチームで1枚のフライングディスクをパスしながら敵陣のエンドゾーンを目指す競技。走る・投げる・跳ぶといった多彩な動作が要求される。身体接触禁止・セルフジャッジ等の特徴も備える。競技人口は国内で5,000人弱、世界だと16万人以上(日本フライングディスク協会)

◇プロジェクトの様子はこちら

https://www.servicegrant.or.jp/projectslist/c123ogikubo/

◇成果物はこちらでご覧いただけます。(プロボノアワード1000のサイト)

https://docs.google.com/presentation/d/1tighwi4SR0PrB5df7MZkRUPApGrDxdFS/edit#slide=id.p44

 

 

プロジェクトのその後(支援先団体からの声)

 

アルティメットやダーツで学校の部活支援事業を受託しました

 

プロボノチームがクラブ123荻窪に新事業のスポーツ候補を提案したのが2020年12月。その後、団体ではこの提案をどのように活かしていったのでしょう。2年経った2023年6月、当時のチームのAD山田孝雄さんが団体を訪ねました。
「昨年6月、杉並区立富士見丘中学校の部活動にアルティメットとダーツを提案して採用されました。スケートボードは場所がないので、ダーツに変更して提案したのです」(代表の入江能子さん 写真:左から二人目)
富士見丘中学には、マルチ・スポーツクラブがあり、部員十数名がアルティメットやダーツをはじめ、ゴールボールやボッチャなどを週1で楽しんでいるという。日本スポーツ協会公認のスポーツ指導者の資格を持つコーチを、クラブ123荻窪が派遣し、わかりやすく指導を行っている。
「また、今年は杉並区の3つの中学校と契約を結ぶことができました。
プロボノプロジェクトをとおして、客観的、ビジネス的な考え方が持てたことがこうした成果に結びついたのだと思います。今の社会の動きを取り入れていかないといけないと痛感しましたし、視野が広がりました。プロボノチームの皆さんは、本当に恩人です。実は、隣の区のスポーツクラブにも、プロジェクトで学んだマーケティングの知識をお伝えして、サービスグラントのプロボノの宣伝をしているんですよ」と入江さん。

支援先をとおして他の団体にプロボノの良さが広がり、プロボノに参加してみようという団体が増えることもサービスグラントの大きな願いです。こちらこそありがとうございます。

 

インタビュー後記(プロボノチーム)

 

「プロボノプロジェクトをとおして、視野を広げて今の社会の動きを取り入れていく重要性を痛感したと言われた通り、学校が地域に部活を解放する流れを的確にとらえて、アルティメットやダーツの新スポーツで受託されているのは素晴らしい成果だと思いました。
クラブ123荻窪は、現在はまだ任意団体ですが、今後は中間支援組織のスポーツコミッションとしてNPO法人を立ち上げる予定だというお話も伺い、これもまた、プロボノプロジェクトの大きな成果の一つだと感じました」(AD 山田孝雄さん)

 


 

▼プロボノでのプロジェクト参加へご関心をお持ちになった非営利組織の方は、こちらのページも併せてご覧ください。随時、説明会などを行っています。

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