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体験型安全教育支援機構(マーケティング基礎調査)

マーケティング調査でターゲットや提案方法が明らかに

 

NPO法人 体験型安全教育支援機構
プロジェクトの種類:マーケティング基礎調査
実施期間・エリア:2021年6~9月(東京)
協働企業:住友商事株式会社
住友商事株式会社は、グローバルで取り組む社会貢献活動プログラム「100SEED」の一環として

教育支援プロボノを実施しています。

 


 

NPO法人 体験型安全教育支援機構 代表理事 清永 奈穂さん

 

プロジェクト当時の活動内容

 

より多くの講座を届けたい!講師養成講座のマーケティング調査を実施

 

NPO法人 体験型安全教育支援機構では、子どもたちが、犯罪や災害から自分の身を守るだけでなく、危機を乗り越え、他者を助ける力を身に着けられるように、安全教育を実施。科学的な研究結果をもとに、緊急時でもとっさに動くことができる、具体的で実践的なスキルを、自治体や保育園と連携しながら子どもたちに指導しています。

 

より多くの子どもたちに講座を届けるためには、より多くの人に講師の養成講座に参加してもらう必要があります。そこで、プロボノプロジェクトでは「マーケティング基礎調査」として、講師候補となるターゲット対して、どのようにアプローチをしたらよいかなどの調査・提案を行いました。

 

プロボノチームは、まずは団体の創成期メンバーや講師として活動している方にヒアリングを実施。また養成講座を受けたものの、活動があまりできていない方へのヒアリングなども行いました。加えて、団体の活動をより理解するために、小学校等での安全教育講座にも足を運びました。

 

その後、ヒアリングや調査結果をまとめた中間提案を行い、結果を踏まえての講師獲得案と講座提供先案等を団体に提案。成果提案に向けて具体化する施策について団体と合意をしました。
中間提案以降は、チームメンバーのつながり等を活用しながら、導入いただける可能性のある学童等へのヒアリングを行いました。成果提案では、その中で見えてきた具体的なアプローチ先や方法などを提案。今後の施策について団体とディスカッションを行いました。

 

体験型安全教育支援機構のプロジェクトの様子はこちら

助成申請のきっかけ・プロジェクト中の感想(支援先団体より)

 

コロナ禍で考える時間が生まれ、安全教育を広げるために声を上げようと決意

 

サービスグラントのプロボノを知ったきっかけはFacebookです。コロナ禍以前は各地で安全教育をやりたいというお声が上がってきていたこともあり、課題はあったものの走り続けてきました。そこに開催中止を余儀なくされる事態が起こり、考える時間が少しできたことで、やっぱりこの先、安全教育を広げていきたいし、助けてほしいと声を上げてみようと思ったのが、申請のきっかけです。
とにかく体験型の安全教育を全国の人に届けたいという思いは強くあるけれど、どこにどうやって届けるのかということは詳しくないし分からない。そこで、プロボノワーカーの方から違う発想でアドバイスをいただければ、と思い申請に踏み切りました。

 

オンラインを中心に活動。現場見学も

 

コミュニケーションはオンラインの打ち合わせとメールのやりとり中心で進みました。3カ月程度という短期決戦の覚悟が最初からあったこともあり、メールのやり取りは頻繁に行っていましたが、プロジェクトの対応が負担ということは感じませんでした。オンラインの打ち合わせは期間中に全部で4回。そのほか、安全教室に現地見学に来てくださった後に直接チームの方とお話ししました。

プロボノチームの皆さんはそれぞれ1回は現場見学に入って、先生・先生補助として子どもたちと対面する機会を持ったり、自治体や行政の方へのヒアリングを通じて団体や活動への理解を深めてくださいました。そうして作成くださった提案書は、私たち団体が直視したくないところも掘り下げ、かつ、前向きに改善するにはどうしたらいいのか、しっかりと現状を押さえた上での内容だったので、非常に納得できるものでした。

 

 

 

プロジェクトを終えて(支援先団体より)

 

提案には団体では聞きづらい層の声も反映

 

さまざまな方面に体験型安全教育の指導者をどう広げていくのかの調査がプロジェクトの目的でしたが、学童の先生、学校の先生など候補者像に対してヒアリングやアンケートを取ってくださり、最終成果物では、民間の保育園の先生、学童にも広がりの可能性があるという具体的な提案を受けました。学童はクライアントでもあるので、なかなか私たちからは直接聞けない相手ですが、第三者のプロボノチームであればヒアリングができることはいいなと思いました。

また、指導者養成後の展開として、労働組合の研修や、学生との繋がりを作ることなどにも言及がありました。それぞれのターゲットへの提案の仕方や広報の視点も得られ、自分たちの活動の枠外で、これまでなかなかできていなかったことも進められそうで、大変ありがたいです。

 

大きな目標のための優先順位が整理できた

 

プロボノプロジェクトを通じて、私たちの課題を改めて掘り下げ、明らかにして向き合えたのは良かったと思います。人やお金の問題いろいろあるけれど、やり方があるということを教えてもらいました。つい日々の忙しさに流れていってしまうのですが、いっとき踏みとどまって、大きな目標のために何を優先していかなければいけないかを考える機会になったと思います。

そして、純粋に、人っていいなと思いました。真摯なコミュニケーションを密にする3カ月で、人の誠意に触れる機会が多かったことは私にとっても、団体にとっても、とても良かったです。前に進むエネルギーをいただいたという気がしています。このエネルギーが切れないうちに前に進まなければ!と思っています。

 

 

※本記事は、2021年11月25日開催の団体向けプロボノ事例説明会の内容を元に作成しました。

 

 

 

 

 

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