MENU
ログイン
プロボノワーカー
のみなさん
団体
のみなさん
閉じる

NPO法人 風のやすみば(印刷物(団体紹介パンフレット等))

温かみのある活動内容が伝わるパンフレット完成
“新たな活動基盤が整いました”

 

 

支援先団体:NPO法人 風のやすみば
プロジェクトの種類:印刷物(団体紹介パンフレット等)
実施期間・エリア:2015年9月~2016年2月(東京)

 


 

 

困った時に頼れる人がいる
地域の居場所、コミュニティカフェづくり

 

「本プロジェクトは、東京都内の地域団体やNPOを応援する東京ホームタウンプロジェクトの一環で実施されました。」
「風のやすみば」は、東京の文京区千石で、コミュニティカフェの運営や、地域住民の小さなお困りごとをサポートする活動を行っているNPO法人です。

 

「近場でゆっくり話しながら食事のできる場がほしい」という高齢者の声に応じ、「コミュニティカフェ 風」をオープンしたのが2013年。JR巣鴨駅から徒歩数分、大通りから少し入った住宅地のビルの一角にあるその店は、近隣の高校生たちが装飾を手伝ったというカフェスタイル。住民が気軽に入りやすい明るい雰囲気で、お年寄りだけでなく、子ども連れのお母さんたちの利用も増えてきているそうです。空き店舗を利用したことで、古くから続く商店街の活性化にも貢献しているとか。

 

「困ったとき、まず相談できる人がいるところ、地域の人たちが自然と集まれる場所」。そんな居場所を目指して立ち上げたコミュニティカフェですが、それでもなかなか交流できない方のために、次にはじめたのが「なんでも屋さん」の活動。電球の取り替え、ベッドの移動、美容室までの送り迎えなど、日常のちょっと厄介なことを、同じ地域で暮らす近所の住民がお手伝いするしくみです(料金は500円/30分)。こうした活動は、高齢者の生きがいを見出すことや、介護保険費用の負担軽減にもつながると期待されています。

 

 

コミュニティとの接点を増やしたい
活動を伝えるための広報を

 

プロボノプロジェクトに応募したのは、団体が発足して約3年経ったときのこと。地域住民の方々からも好評を得て活用の輪も広がり、やっと一歩まえに出てもっと団体の活動を広めていきたいと考えていた時期。しかし当時は、活動それぞれにたいして作った簡単なチラシがあったくらいで、活動を包括的に紹介し周知するための広報ツールがありませんでした。

 

「まだ接点をもてていない人がたくさんいる」。団体のニーズは、千石の7000世帯14000人にこの活動をしっかり伝えるにはどうしたらいいか一緒に考えてほしいというものでした。

 

 

マーケティング観点を取り入れ
最適な訴求ポイントを深掘り

 

まずは、現状把握のためにスタッフや関係者、地域住民の方々にヒアリングを行い、マーケティング的な視点で現在の団体の状況を多角的に分析し、最適な訴求ができる内容や構成を検討することに。そのうえで、「コミュニティカフェ」と「なんでも屋さん」という団体の中心的な活動が、一目でわかるようなパンフレットを作ることにしました。

 

もうひとつのポイントは、ヒアリングや現場見学など準備を重ねるなかでひしひしと感じた「風のやすみば」という存在の奥深さ。それをきちんと伝えられるものにしたい。カフェやスタッフの方々の明るく温かい雰囲気を伝えたい。プロボノチーム一丸となってデザインやキャッチコピーに細心の注意を払って制作に取り組み、皆さんに納得いただけるパンフレットが完成しました。

 

 

活動の雰囲気を十分に伝えることのできる
広報ツールが完成

 

プロボノによるパンフレットが出来上がって1年。その後の様子を伺いに、担当チームが久々にカフェを訪問しました。
「とにかく一枚渡すだけで、活動内容も温かい雰囲気も伝わるので重宝しています。きちんとしたパンフレットができたことで、気持ちの上でもよい効果がでている」(代表の加藤さん)。広報ツールとしてだけではなく、スタッフの精神的な拠りどころにもなっているといううれしい報告をいただくことができました。

 

風のやすみばののウェブサイトはこちら

 

風のやすみばのプロジェクトの様子はこちら

 

プロジェクトのその後(支援先からの声)

 

NPO法人 風のやすみば
代表 加藤 良彦さん

 

パンフレットを作るということで、初めは写真やイラスト文章を考えて、レイアウトして、という作業を想定していました。しかし、初めてチームの皆さんがいらした時、まずは現状把握のためのマーケティング戦略提案というものをいただき驚きました。その後、ヒアリングやデザイン構成の検討を重ね、半年後に完成したパンフレットは大変満足のいくものでした。

初めに感じたのは、スタッフの変化です。それまでは自分たちの活動を口頭で伝えるしかなかったのに対し、以前にも増して積極的にパンフレットを配り宣伝をするようになりました。私自身も様々な会合などでこれを渡すだけで、一目して活動全般を理解してもらえるので重宝しています。また何より、「きちんとしたパンフレットがある」という基盤の様なものが出来たことが、気持ちの上でも非常に良い効果になっていると思います。

また、これは東京ホームタウンプロジェクトに参加し、そちらのホームページで紹介されたことにも関係していると思うのですが、当団体に興味を持たれたり、プロボノの支援を受けてパンフレットを作成したことに関心を持たれて問い合わせてくる方も増えています。遠方から見学にいらっしゃることもあるのですが、そういった方々に対しても、パンフレットのインパクトは非常に大きいようです。
プロボノが一つのきっかけとなり、当団体の活動もまた次の一歩に踏み出す基盤造りが整ったと思っています。今後は、現行のサービスを更に拡大し、支援の輪を広げていきたいと考えています。

 

※掲載内容は2017年9月時点のものです。

SHARE ON