はじめに
2025年度の最新の調査で、こども食堂は全国で1万2602カ所。
公立小学校数の約7割に届くと発表されており、地域の多世代交流拠点、孤食の解消や地域コミュニティの形成など、その多面的な価値に期待が集まっていますが、その多くが「運営基盤」に関わる課題に直面しています。
そこで、こども食堂を対象とした非金銭的支援において、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえと協働実績をもつ認定NPO法人サービスグラントでは、本年度新たに、こども食堂の基盤強化と企業社員の人材育成を両立する研修型プログラム「プロボノリーグ」を企画しました。
むすびえの企業パートナーとして、こども食堂への支援を実施・検討されてきた企業の皆さまからも、ぜひ参加をご検討ください。
こども食堂の基盤強化とプロボノ
こども食堂の一つの特徴は、町会、地域の社会福祉協議会、NPO、企業・・・と実に多様な主体による、自発的な運営、ボランティアによって活動が営まれていることです。
「地域にとって大切なみんなの居場所をいかに社会で支えていけるのか。」
この大きな問いかけに対して、これまでにも多くの企業からの寄付、物資提供が加速し、全国こども食堂支援センター・むすびえの発表では、約6.9億規模の助成(金銭的支援)、のべ1万を超える団体への物資等の仲介が強力に進められています。しかし、現場に一歩足を踏み入れると、あたたかな居場所を開き続けるために、物価高騰の中での食料・材料・機材などの調達をはじめ、ボランティアなどの人的リソース確保、運営フローの整理、安全な運営、など日々のことに加え、広報活動、経理・会計、助成報告などの事務作業、継続的な資源確保に向けた中長期計画の策定など・・・複数の重要で喫緊の課題と常に向き合いながらの活動となっていることもまた事実です。
こうした、こども食堂における組織の基盤強化にかかる課題解決の1つの選択として、認定NPO法人サービスグラントでは、兼ねてより、仕事の経験を活かした”プロボノ”という新たなボランティアスタイルによる非金銭的支援にむすびえと協働で取り組んできました。
”プロボノ”とは、ビジネスパーソンが仕事で培った専門知識・スキル・経験を活かして取り組む社会貢献活動のことで、サービスグラントでは、団体が持つ悩みの改善、困ったに応える具体的な成果物をプロボノチームが作成し、こども食堂に活用してもらうプロジェクト型協働に20年にわたり、取り組んできました。
▼こども食堂を対象としたプロボノ応援の一例

過去の事例では、運営業務の可視化や、広報サポート、継続的な活動に向けた収益活動の検討などの課題についてプロジェクトを実施しています。
むすびえ・こども食堂ネットワークプロボノのページにて他事例もご覧いただけます。
(※プロジェクトが掲載されているオンラインプラットフォーム「GRANT(グラント)」は、認定NPO法人サービスグラントがNPOや地域活動団体など非営利、公益的な活動主体に無償で提供。外部人材とのマッチングを支援することで日々の課題解決の促進を応援する仕組みです。)
企業社員の仕事の強みを活かして課題解決に関わる”プロボノ”は、社員参加の体験型CSR、社会課題を知る越境体験プログラムなどとして、企業から注目されていますが、昨今は特に、非営利セクターという日常の仕事とは異なる主体との協働の場面だからこそ引き出される「主体的に思考し、課題解決に向かう実践」、「社会課題への理解や洞察の深化」、「自分のスキル・経験の相対化」などの様々な力が、社員のリスキリング、成長機会にも効果があると認識され、今では、人材研修、越境体験としての価値にもフォーカスが当たるようになっています。
今回、企業の皆さまがこども食堂にもう一歩踏み込んで応援していく新たな方法として、「こども食堂への応援」と「人材研修機会」を組み合わせたプログラムを認定NPOサービスグラントが企画し、ご提案します。
開催日程、参加費などの詳細は、以下にご案内するプロボノ説明会のほか、個別相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
こども食堂の応援と人材育成を両立する「プロボノリーグ」のご案内
プロボノリーグは、社会課題解決を担うNPOや地域団体の組織の一員となって、異業種企業のメンバーが協働し価値を生み出す越境学習プログラムです。2026年度は、こども食堂を参加団体に迎え、運営にまつわる課題の軽減、改善などに取り組みます。
【概要】
期間: 2026年10月〜11月(約1.5ヶ月/週3〜5時間程度の活動)
10月16日、10月30日、11月13日、11月27日の各週金曜。

形態: 1社最大3名。異業種混合の4〜5名でチームを編成。
内容: 集合研修(計4日間)+オンライン等のチーム活動。
【開催実績】
これまでにプロボノリーグにご参画いただいた企業の皆さま
株式会社アイシン/株式会社エル・ティー・エス/NTTデータシステム技術株式会社/小林製薬株式会社/セイコーエプソン株式会社/大日本印刷株式会社/大和ハウス工業株式会社/日本ユニシス株式会社/フコクしんらい生命保険株式会社/富国生命保険相互会社/三井住友信託銀行株式会社/株式会社リコー など36社220名
こども食堂の課題解決に取り組む1.5ヶ月のプログラム以外に、地方をフィールドとするNPOを参加団体とする3週間のプログラムも同時に参加メンバーを募集しています。実施期間なども本ご案内とは異なりますので、詳しくはこちらをご参照ください。
企業ご担当者向け プロボノ説明会のご案内
プロボノとは?
各企業の戦略的な導入状況や事例は?
異業種混合で取り組む「プロボノリーグ」の過去の様子、参加企業の手応えは?
など、企業とプロボノにまつわる現状含め、率直なご質問などにもお応えするカジュアルな「プロボノ説明会」を開催します。
<開催日程>
2026年5月28日(木)14:00-15:00
2026年6月 3日(水)11:00-12:00
※上記日程でのご参加が難しい場合には、個別でもご連絡いただきましたら別途、調整の上、ご案内可能です。
<対象> CSR・サステナビリティ、人事、経営企画、事業部門のご担当者 など
<お申込み>
以下のボタンよりお申込みください。
(ご参考)
パナソニックグループのご協力によりまとめた「プロボノ白書」の中でも企業とプロボノについて情報提供を行っています。
認定NPO法人サービスグラントとは
2005年より日本における「プロボノ」の先駆者として活動を展開。非営利組織の課題解決を支援するプロジェクト型のプログラム設計・運営を通じ、NPOに支援を提供するだけでなく、社会人の“越境体験”やキャリアの幅を広げる挑戦による学びの機会を提供してきました。
2026年4月現在、登録プロボノワーカー数は約10,000人、実施プロジェクト数は2,400件超。30カ国・60団体が加盟する「グローバル・プロボノネットワーク」の事務局も務め、世界規模でのプロボノ推進にも貢献しています。
「社会課題を前に、誰もが行動を起こし、違いや可能性を活かし合いながら協働できる社会」を目指し、今後も多様な人材とともに、社会に新たな価値を生み出していきます。
https://www.servicegrant.or.jp/
【お問い合わせ先】
認定NPO法人サービスグラント
TEL:03-6419-4021
e-mail:PBL@servicegrant.or.jp


