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開発教育協会(DEAR)(マーケティング基礎調査)

調査で分かった内容が団体の中期方針、SDGs基本方針に繋がっています

 

 

開発教育協会(DEAR)
プロジェクトの種類:マーケティング基礎調査
実施期間・エリア:2018年5~12月(東京)

 

本記事は、当時のプロジェクトに参加したプロボノチームが支援先団体「開発教育協会(DEAR)」に向けて行ったオンラインインタビュー(2020年12月10日・Zoomにて実施)を元に作成しました。


 

開発教育協会(DEAR) 事務局長 中村絵乃さん(写真下左)、事業主任 八木亜紀子さん(写真下右)

 

 

プロジェクト当時の活動内容

 

より幅広い層へ開発教育を広めたい

 

開発教育協会(以下、DEAR)は、開発教育の普及・推進を行っている団体です。開発教育とは「知り・考え・行動する」という視点でその解決に取り組んでいくための市民による教育活動です。政策提言、調査研究、資料情報の収集提供、人材育成等の取り組みを行っています。

 

プロジェクトの開始前、DEARでは、次期中期計画(2019年4月~2022年3月)を見直すにあたり、より幅広い層へ開発教育を広めるために、組織の課題を棚卸し、財政基盤の強化や事務局の業務改善を行いたいと考えていました。

 

 

「マーケティング調査」のプロジェクトで会員へのアンケートとヒアリングを実施

 

そこで、プロジェクトでは、現状の課題解決に向けて次期中期計画を策定するため、現状把握のためのマーケティング調査を実施しました。

 

プロボノチームは、2018年5月より、10月に取りかかる次期中期計画検討に向けた現状把握のために、会員へのアンケートを中心とした団体の課題整理を行いました。課題整理のために、すでに保有しているデータと新たに情報収集する項目の確認やヒアリングの実施等、データの収集や分析を実施しました。

 

 

アンケートとヒアリングから見えてきた、解決に向けたアクション

 

アンケートとヒアリングから、見えてきたことの一つ目は、全体的に団体の活動の満足度が高いことです。内部ヒアリングと外部アンケートの結果、課題認識が合致している傾向が見られました。また、ウェブアンケートの回答率やヒアリングへの協力意向がとても高く、自由回答コメントの量が多く質も高いという傾向が見受けられました。

 

二つ目は、地域性も含めてステークホルダーが多岐にわたり、意見や価値観が一様ではないことが挙げられました。団体としては理想・方針の強い打ち出しが求められ、さらに、運営改善への意識も同時に持ち続けることが必要ということがわかりました。特に、体制面については、中期計画を機に最適な体制を見直すことも一案であることが見えてきました。

 

解決に向けたアクションを一つ一つ積み上げるにあたって、短期的には、会費や事業関連の価格の見直し含めた財務基盤の強化を、中長期的には、経営基盤強化にもつながる担い手育成が必要となることがわかりました。特に中長期的に、知的好奇心の充足や研究が目的の参加者をどうアンバサダーに育てていくか、SDGsの追い風を認知アップと効率的活動につなげていけるかが重要になってくることが見えてきました。

 

DEARのプロジェクトの様子はこちら

 

 

プロジェクトのその後(支援先団体からの声)

 

活動への感謝と教材への期待の声に励まされました

 

マーケティング基礎調査の結果を受けて、中期方針およびSDGs基本方針を策定(2019~2021年度/3か年)し、ウェブサイトの全面リニューアルおよびポータルサイト「DEARプラットフォーム」の開設を実行しました。

 

プロジェクトでは、評議員や理事への聞き取りなどもあり、とても貴重な機会になりました。全体的に会費や寄付への意識も上がったと思います。時折、「会費が高い」と言う会員の声も聞こえていましたが、全体的には妥当な会費であるということも分かりました。 また、活動への信頼や期待が高いことが分かりました。理事会や事務局と会員の間に意識のギャップがあまりなく、同じ方向を向いていることが分かり、活動への感謝や期待の声が多く寄せられ、また充実した自由記述を読み、励まされました。

 

プロジェクトの結果を踏まえ、中期方針ではクラウドファンディングで教材制作を行うことを盛り込み、これまでに2回(2019年・2020年)実施し、いずれも目標金額を達成することができました。活動、特に教材への期待が大きいことが明らかになったことで、実施に踏み切ることができたと思います。

 

 

プロジェクトはよい変化のきっかけになりました

 

現在は、中期方針に基づいた活動を継続しています。プロボノチームのメンバーが、企業のCSR担当者との面談の場を設けてくれたり、会員や評議員になったりと、現在でも関わってくださっています。感謝しかありません。すべて自分たちで行わず、第三者に入っていただいたり、協力していただいたりすることで、よい変化のきっかけになるという成功体験が内部でも共有されたと思います。

 

COVID-19の影響で、来年度以降、会員数や寄付額が減少するのではないかという不安があります。また、対面でのワークショップができない中、講師派遣・主催事業の件数・収入が例年の3分の1程度に落ち込んでいます。対面販売の機会が失われ、その分の書籍売り上げが減少しました。

 

一方で、交通費や備品購入費などで大幅な経費削減が実現できています。今度はテレワークを中心とした、「小さな」事務局運営にシフトしていくと思われ、理事・職員を含めたパラダイムシフト、そして、その価値をどう利用者に伝えていくかが課題になりそうです。2020年11月のオンラインイベントでは、通常200名が即満員になるプログラムが、やっと50名の参加だったこともあり、オンライン実施の難しさも感じています。遠方の方からは感謝されましたが、従来からの参加者の中にはオンラインに苦手意識を持つ方もいることが課題です。オンラインが苦手な層も意識しつつ、オンラインでやることとリアルでやることの区別を考えながらもいろいろな形で参加できる方法をキープして進めていきたいと思います。

 

 

インタビュー後記(プロボノチーム)

 

マーケティング基礎調査プロジェクトでは、結果だけでなく、リサーチへの向き合い方などデータを超えた第三者解釈を加え、DEARさんへの励ましにつながるプロジェクトとなりました。ふだん接点の少ない企業の視点を共有し、プロジェクト外でもつながり、プロボノを超えたおつきあいができているのを嬉しく思います。コロナ禍で生まれた新たな課題にも、プロボノ経験で得た視点と自信をもって、DEARさんらしく解決されることを願います。

 

プロボノチーム 西川さん、西山さん

 

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