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金谷 多加央さん(青森プロボノチャレンジメンバー・ふるさとプロボノ)

 

互いの「得意」を持ち寄り、できることで関わればいい

 

 

金谷 多加央さん(通信系企業勤務)

プロボノでの役割:青森プロボノチャレンジ メンバー
参加プロジェクト:青森大学ぬい撮り俱楽部 (2023年)

 

 


 

※「青森プロボノチャレンジ 」は、青森県内のNPO・地域団体を支援するプロボノプロジェクトです。約2か月間の短期プロジェクトで、県内在住・首都圏在住のプロボノ参加者でチームを編成します。

 

それぞれのメンバーの良さを生かし、団体の声を拾いながら進められた

 

―参加のきっかけや背景を教えてください。

通信系の会社に勤務しており、普段はまちづくりに関わる仕事をしています。
私は東京都出身なのですが、会社の初期配属で青森県に配属され、4年ほど青森で仕事をしていました。いわば自分の第二の故郷である青森に何かしら関わりたいと思っていたところに、今回プロボノの機会があることを知り、参加しました。
社会人10年目になり、このまま会社に残るのか、副業や転職など様々な選択肢を考える中で、プロボノを通して副業のイメージがつかめるのではと思ったことも理由の一つです。

 

―参加したプロジェクトについて教えてください。
私自身が青森市内に住んでいたこともあり、同じ青森市内を活動拠点としている青森大学ぬい撮り倶楽部さんのプロジェクトに立候補しました。
「ぬい撮り」とは、ぬいぐるみと一緒に風景やまちの良いところを撮影し発信していく活動です。ぬい撮り倶楽部さんは、この活動を通して県内外に青森県の良さを発信する活動に取り組んでいる団体で、そのInstagram(青森大学ぬい撮り倶楽部 )活用方法の改善を提案するというプロジェクトでした。
青森市内の団体を応援したいという動機でプロジェクトを選んだため、私自身が全くInstagramの知識がないことに不安もありましたが、Instagramに詳しいチームメンバーから知識を共有してもらったり、みんなで調べながら進めることができました。私自身は会議の進行やパワーポイントでの資料作成など、自分が得意なところや取り組みたいところをメインに取り組めましたし、それぞれのチームメンバーの良さを生かしながら進められたと思います。
あらかじめ具体的なプロジェクトのゴールが設定されていたので、そこにのっとりながら自分たちでできる範囲で進めていけたので、やってみるとすごく楽しかったですし、最終的に青森大学の学生さんや先生からもわかりやすかった、良かったと言ってもらえました。

 

―プロジェクトはどのように進行しましたか?
各自の仕事やプライベートを考慮し、定例ミーティングを週に1回、平日19時からオンラインで行い、提案の方向性などを議論しました。また、県内からの参加者も2名いたので、文化祭での団体さんの発表を見に行ってくれたり、中間提案ミーティングでどのように提案が伝わっているかを現地で顔色も見ながら判断してもらえました。私たちの考えていることが机上の空論で終わらないように、団体の声も拾いながらプロジェクトを進めていきました。

 

 

終了後の相互フィードバックでは、互いへの感謝を述べ合う場面も。

 

自分の得意なことで役に立てればいい

 

―プロボノに関わったことで、ご自身に何か変化はありましたか?
社会人として仕事をする中では、割り切って取り組むこともありますが、プロボノはボランティアでやりたいからやっている、というのは大きなポイントだと思います。だからこそ、得意なこと、やりたいことで周りの役に立ちたいと思えたし、周りのメンバーも同じ思いで取り組んでいました。
得意なことで役に立てればいい、という原点に立ち返れたので、日々の仕事の中でも得意なことや取り組みたいことを大切にしながら、苦手だったりあんまりかなと思うことでもこれをやることで自分にとってのやりたいことや得意になることはないか、得意をもっと生かして効率よくできないかという気持ちを持つことができました。プロボノに参加したからこそ日々の仕事への思いも変わったと思います。
チーム内に首都圏から参加しているメンバーがもう一人いたのですが、県内のメンバーと一緒に取り組む中で、おすすめのお店や絶景など、ネット上ではわからないリアルな地元の人のおすすめを知って、プロボノ活動以外でも観光を満喫していたので、地域のことを好きになるひとつのきっかけにもなるのではと思います。

中間提案ミーティングでは、県内メンバーが現地で、県外メンバーはオンラインで参加しました。

 

少しでも、できることからでも

 

―まだプロボノを経験していない人にメッセージをお願いします。
今回、「プロボノって面白そう」と思ってちょっと行動してみたんですが、何かやりたいと思った小さな芽を行動に移すのが大切と感じました。私自身はキャリアの悩みからプロボノに参加してみたので、次は、キャリアコンサルティングについて自分自身でも勉強してみて、自分自身やほかの人のモヤモヤを解決していけるように取り組んでみたいと思っています。
参加しようか迷っている人が気になるのは、仕事とプライベートとの兼ね合いで時間が取れるかだと思いますが、みんなその悩みは抱えていて、急に忙しくなることはやはり仕方がないと思います。ただ、みんなプロボノで誰かの役に立ちたいと思って参加しているので、できないことはできないでOK、やれることで取り組めば、時には短時間の関わりになってもチームメンバーと協力し合いながらゴールを目指せるので、そこは安心して参加してもらえたらと思います。

成果提案ミーティングは、チームも団体さんも勢ぞろいで、盛んに意見交換を交わしました。

 

※この記事は、2024年1月5日に放送された「渋谷のラジオ 渋谷でプロボノ-大人の社会科見学-」 の内容を一部編集したものです。

 


 

▼プロボノでのプロジェクト参加へご関心をお持ちになった方は、こちらのページも併せてご覧ください。

▼プロボノ参加者向け説明会を随時行っています。以下より日程をご確認ください。

「プロボノ参加者向け説明会」

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