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尹暎善さん(企業協働プロボノ)

プロボノは関わる人みんながハッピーになる取組み

 

尹 暎善(ユン ヨンソン)さん(住友商事勤務)

参加プロジェクト:GEWEL(2020年度)

 

2018年に就職したのちに、建設機械関連のお仕事をされていた尹さん。プロボノは、NPOという新しい世界を見せてくれたきっかけ、シェアハッピーな取り組みと語ります。同企業の社員チームでプロボノプロジェクトに取り組む「企業プロボノ」の体験と、その後団体の会員として継続的な関係が続くプロジェクトの経験について伺いました。

新たなつながりを求めて、プロボノに挑戦  

 

プロボノ参加当時は、アフリカ向けの輸出を担当していました。ちょうどコロナ禍になったばかりで、初期対応のために忙しい時期がありましたが、それが落ち着いたら、取引そのものがキャンセルになって手が空いた時に、社内のイントラネットでプロボノプロジェクトの参加者募集を見つけました。その時は、「プロボノ」という言葉さえ知らず、プロボノの意味を知ることから始まりました。その当時は、時間にも余裕があったので、新しいことをやってみて、他部署の方ともつながりたいということで始めました。一方で、当時入社3年目だったので、役に立てるのだろうか、チームや支援先の助けになれるのかという不安が開始前にはありました。

 

D&Iを普及啓発する団体の業務支援のプロジェクトに参加

 

NPO法人GEWELというD&Iを広げることをミッションとしている団体のプロジェクトに参加しました。私は韓国出身で、大学から日本に来ているという背景があります。その中で、多様性についての考えに共感があり、GEWELさんのプロジェクトを希望しました。プロジェクトでは、団体の業務フロー設計を行いまいた。GEWELさんでは、本業であるD&Iの研修実施に集中したいが、契約業務など研修実施以外に時間の多くが取られてしまっているという課題がありました。契約業務は、私が携わったことのある業務ということもあり、経験を活かして業務フローを見直すことができました。成果物は4つあり、チェックリスト、雛形となる契約書、見積書を約款まで含めて作った他、業務フロー図も提供しました。(プロジェクト情報

 

チームと支援先団体の皆さんとの打ち合わせ

 

 

 

はじめてNPOに触れ、知らなかった世界に出会えた  

 

プロボノに参加をした感想としては、これまでボランティアもNPOの活動にも参加したことがありませんでしたが、NPOというこんなに素晴らしい組織が世の中にはあったんだと、目が覚めるような思いでした。

 

GEWELさんの場合は、ニーズが明確で、プロジェクトを進めることにも迷いがなかったのですが、他チームでは、NPOも住友商事のプロボノチームもプロボノが初めてで、お互いに、何をどこまでできるのか、当初は悩んだこともあったようです。ただ、そこは、サービスグラントのスタッフが間に入ってくださって、過去の事例を紹介してもらったり、すべきことなどを整理するなど、全てのチームが円満に終了することができました。

 

自社は仕事上では年功序列の傾向があり、年次の上の方の意見が優先されることがありますが、プロボノプロジェクトでは役職など関係なく、フラットに自分で言いたいことを言い合うような関係を作ることができました。例えば、10歳以上の先輩をニックネームで呼んだりしていました。チームメンバー4人がフラットに意見を出し決めていくことに、最初は戸惑いがあったり、自由にやってもいいからこそ難しかったということはありました。ただ、自分が何かしたい、GEWELさんやこのプロジェクトに貢献をしたいという想いが共通点になっているので、チームの仲は深まりました。うまくコミュニケーションを取りながらやっていたなと思います。

 

一方で、難しかったのは、全員が通常業務と並行して参加している中、時間の優先順位がそれぞれに違うことです。必ずしもプロボノがいつも最優先とはいかない中、仕事の業務量をお互いに見ながら、プロボノプロジェクトのタスクを分担することは難しかった場面もありました。それでも、チームみんなで配慮し合って、「今週は少し余裕があるのでこの仕事を担当します!」などとチームワークで乗り越えたと思います。

 

プロボノ参加で得たのは自信と幸福感

 

参加前は、「何も役に立てないかも」と思っていましたが、仕事で契約業務に携わっていたので、団体の皆さんの悩みを聞き、「雛形を作れるのでは」など自分にも提案できることがあると気づくことができました。自社の先輩とプロジェクトをやることで学びもあったし、仕事で身についているものがきちんとあったな、と自信になりました。今後も、自分の能力を生かした支援ができるようになりたいな、と思うようになりました。

 

プロジェクト参加をきっかけに、「何かできるかも!」と思い、今はGEWELさんのメンバーとして参加しています。D&Iという言葉が、今のように認知が高くなる前から活動をされているGEWELさんの活動には、素直に感化されました。GEWELの皆さんのそばで、もっと学んで、普及活動ももっと一緒にやりたいという気持ちでジョインさせてもらっています。

 

また、自分自身が、プロボノの経験を通して得たことは3つあります。1つ目は自信。自分の専門的なスキルを活かして人の役に立てると思えました。2つ目は、プロボノを通して世界が広がったことです。支援先NPO、サービスグラントさんや他の部署にいらした社員の方と出会え、人脈が広がったのが良かったと思っています。3つ目は、ハッピーになれたということです。プロボノプロジェクトを通して、達成感が得られて、支援先団体に感謝されて、幸せホルモンが出ました!
みんなが幸せになって、本当にプロボノプロジェクトは素晴らしい、シェアハッピーな取り組みだと思いました。

 

※この記事は、2024年3月13日に開催したサービスグラント主催のオンラインイベントの内容をもとに編集しています。

企業でのプロボノの取り組みについてのお問い合わせや、プロボノに関する情報収集をご希望される方は、以下のお問い合わせまでお気軽にご連絡ください。

 

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