NPO法人 Fine [ウェブサイト]

http://j-fine.jp/
NPOのニーズ
不妊は、特別な事ではありません。社会環境を変えるためには、一人ひとりが声を上げることが大切です。不妊当事者、近親者、関係団体、企業、行政など、社会全体へ「不妊」で悩んでいる人が身近にいることを知ってもらい、関わり、理解を深めてもらうことが、不妊を取り巻く環境の改善に繋がります。しかし、情報発信を担うウェブサイトは、事業の拡大とともに情報が膨大化し、ユーザーが欲しい情報にすぐ辿りつけない、見つけにくい、誰向けの情報提供なのかターゲットが分かりづらいなど、情報導線や検索性に課題を抱えていました。
そこで、必要な人に必要な情報が届き、支援を広げられる発信性の高いホームページへリニューアルしたい。これがFineの求めていた次のステップでした
チームの取り組み
チームの始めの一歩はFineさんが主催する、不妊の心理に関するセミナーへの参加でした。そして、不妊当事者に留まらず、医療機関、学会、行政機関、マスメディア、企業、その他、不妊について正しい知識のない一般の人まで、幅広い関係者にウェブサイトに期待するニーズなどを丁寧に聞取っていきました。他団体との比較検証も交えながら、コンセプトを打ち出し、コミュニケーションに不足していた項目の追加、見せ方に困っていた有益な情報を編集・コンテンツにするなど、情報発信力を高めました。また、課題であったユーザーが迷わない導線設計とし、イベント、カウンセラー養成講座など更新頻度の高い活動の発信にはCMSの導入をおこなうことで内部作業の負荷軽減も実現しました。
成果
伝えたい情報が届きやすくなりました。そして確実に、会員申込み数が1.5〜1.6倍まであがりました。リニューアルされた当時は特に、アクセスや会員申込が増えました。Fineの様々なイベントについても、記事の反応が早くなっていて、ホームページ来訪者も2〜3倍にあがりました。
NPOの声
NPO法人Fine
理事長 松本亜樹子様
サービスグラントのプロボノチームと出会う前までは、素人手作りのホームページでしたので、それなりのセンスでしかありませんでした。今回、Webリニューアル助成を受けることができて、伝えたい情報が社会へ届きやすくなったり、Fine登録会員者数やHPアクセス数が上がったりと、数値的な結果として嬉しい成果が出ています。
チームメンバーの皆さんとのメールのやり取り数が多く、実際にお会いする機会は少なかったのですが、コミュニケーションに問題は無かったと思います。と言うよりもむしろ、実際に合う時の真摯な態度が印象深かったので、温度感が近く、チームの皆さんの真剣さを感じました。一番印象に残っているのは、キックオフの前に、「カウンセリング公開講座」にチームメンバーの方々が来て下さったのがすごく嬉しかったです。なぜ、何のためにFineが活動しているのか?と、マインドの部分をみてくれようとして下さったので、こちらもちゃんと応えたいと思いました。プロボノでは「Webリニューアル」助成なのに、人と人として魂の入った行動とプロボノに感動してスタッフも涙ぐんでいました。チームの一体感が素晴らしかったのです。
サービスグランドの、「マーケティング」という要素は、自分達では絶対にできないところ、素人が手探りでやってしまうことで必要性を感じない部分でもありました。複数のマーケッターの方についていただいて、しっかりと私たちのマーケットを調査してくださいました。その事自体が、何もかもの見直しに繋がり、土台がしっかりなり、個人や団体の活動を見直す良いきっかけとなりました。感謝しています。ありがとうございました。
チームの皆さんはお仕事のプロの方々なので、ボランティアは切り捨てようと思えば捨てられるのを、妥協せずに、最後までしっかりと作ってくださいました。「不妊」というテーマなので、温かみを感じ、見やすくて、わかりやすくて、でも冷たくない、そんな感じを伝えたかったのですが、この思いをチームの皆さんが本当によく理解していただいていました。
チームメンバー
- プロジェクトマネジャー クレパル 章子さん
- マーケッター 君塚美香さん
- マーケッター 佐竹 剛さん
- マーケッター 小川 哲さん
- ウェブデザイナー 高橋 繭美さん
- コピーライター 和田真祐子さん
- マークアップエンジニア 齋藤貴子さん