プロジェクト紹介
東京都ゴールボール連絡協議会

ゴールボールは視覚障害者向けに考案された競技で、縦18m×横9mのコートを使い、3人1組のチームが鈴入りのボールを転がしてゴールを狙います。選手はアイシェードを着用し、音や感覚を頼りに体全体でゴールを守るのが特徴です。試合中は静寂が求められ、観客の声援も禁止されます。日本では1982年に紹介され、1994年に国際大会へ初参加。以後、女子チームはアテネ・パラリンピックで銅、ロンドン大会では金メダルを獲得。男子も2014年に世界選手権に初出場し、2024年パリ大会では金メダルを獲得しました。国内では1993年から日本選手権が毎年開催され、競技の普及と強化が進んでいます。
現在のところ、団体は東京都内においてチームを基盤とした活動体制をとっておらず、協議会に所属している登録チームはありません。運営は専従職員を置かず、4名の理事がボランティアとして関わっています。イベントの運営ボランティアについては、パラスポーツネットや選手を通じて随時募り、協力を得るかたちです。
新型コロナウイルスの影響により、かつてのような定期的な大会や練習会の開催は見送られてきましたが、2025年10月には体験会の開催を予定しています。これを機に再び、都内の多くの方がゴールボールに親しむ機会を増やしていきたいと考えています。
コロナ禍のため団体の活動が下火となり、その影響もあって団体に関わるメンバーも大幅に入れ替わりがありました。2024年に体制が一新され、現在は4名の理事(内2名は2025年から新理事)が中心となって運営を行っていますが、前体制からの引き継ぎも出来なかったためフレッシュな状態で再スタートをした状況です。
多くの人にゴールボール競技を知ってもらい体験してほしい想いと、運営が4人でできる体制との乖離があります。まずは理事4人でできることを見定めながら活動をしていきたいと考えています。将来的には法人化も視野に入れつつ、まずは団体のMVVPを固める必要性を感じています。団体の活動意義を固めたうえで、ビジョンにつながる活動を展開していきたいと考えています。
※MVVP:組織のミッション(Mission)、ビジョン(Vision)、バリュー(Value)、パーパス(Purpose)
プロジェクトでは、東京都ゴールボール連絡協議会の活動にかける想いと、団体の存在意義や目指す未来、価値観、そして社会における役割をビジョン・ミッションとして言語化するための伴走を行い、そのための課題整理に向けたワークショップを開催します。具体的には下記のとおりです。
・ステークホルダーへのヒアリングやアンケートによる団体活動の意義の明確化
・MVVP策定手順の提案およびワークショップの開催(ファシリテーション)
上記について、東京都ゴールボール連絡協議会の皆さまとプロボノワーカーが協働することで、プロジェクト終了後に次のステップ(ブランディング、広報戦略、ファンディング等)のイメージが明確になり、活動が継続して行えるような機会とします。
進捗状況
掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。